夏の解体工事には細心の注意を!現場での正しい体調管理
6月から9月にかけては、梅雨から始まり台風や暴風雨が増え、解体工事の作業をするにはなにかと天気に左右される時期です。解体工事は真夏の炎天下の中で行うことになりますから、熱中症にならないようにする対策が必須になってきます。
熱中症は温度か高くて湿度も高い状況で特に起こりやすくなります。解体作業の現場はまさにその条件にあてはまってしまいますし、さらには一生懸命作業をしていれば作業員の体温はただでさえ上昇してしまうものです。
2020年の夏はコロナウイルスの影響でマスクを付けての作業をする機会も例年以上に増えてくるでしょうから、いつも以上に暑さを感じやすくなってしまうと言えます。感染予防のために着用しているマスクですが、それによって体に熱がこもりやすくなったり、自分がのどが渇いているということに気づきにくくなってしまったりして、脱水症状や熱中症を引き起こす可能性を高めてしまうのです。作業中でもポケットにペットボトルを入れるなどして、いつでもこまめに水分補給ができる環境を用意しておきましょう。
そして、夏場用の通気性の良い作業服を用意して、少しでも体に熱がこもらないようにする工夫が大切です。十分な睡眠は体調管理の基本ですから、作業の前日はしっかりと休養を取るようにしましょう。通常通りに体温を調節する機能が動いていれば、暑くて体温が上昇しても、調節する機能が働いて体からは熱を逃してくれます。しかし調節する機能のバランスが一度崩れてしまうと、体温が上がっても体から熱を逃す調節機能が働かなくなってしまい、熱が体にこもって熱中症になってしまうのです。
毎年気温が上昇していることもあり、耳にすることも多くなった熱中症。身近なのであまり深刻にとらえていない方も多いかもしれませんが、熱中症はとてもおそろしい病態です。簡単な受け答えに対応できる意識があるか、水分を自分で取ることができる体力があるかなど、いくつかの判断基準はあります。もし解体工事の作業現場で熱中症の作業員が出てしまった場合は、その場で素人判断をせずに、しっかりと病院に連れて行くようにしてください。その場で楽観的な判断をしてあとあとで後遺症などが残ってしまっては取り返しがつかないことになってしまいます。
作業中に体調の優れない人が出てきてしまったときにも、正しい判断ができないと事態が深刻化してしまうおそれがあります。現場で作業をする本人はもちろんのこと、全体を見る必要がある管理者や監督者の方は、いざというときに備えて、特に熱中症関連の知識を身に付けておくとよいでしょう。
熱中症にかかってしまうと、めまいや立ちくらみ、筋肉痛、休んでもなかなか汗が止まらない、などの状態になります。そして、頭痛や吐き気、体の倦怠感、虚脱感を感じる人も出てきます。さらに症状がひどくなると、意識がなくなる、けいれんが起きる、体温が上昇する、呼びかけにきちんと答えられない、歩くとよろめいてしまう、走ることができないなどの症状が出てきてしまいます。こうなるととても危険な状態ですが、初期症状の段階をしっかりと見逃さないことが重要です。
現場の作業員は仕事に集中するとなかなか体調が変化していることに気づかず、自覚があるときにはもう重症化しているというケースもあります。そのために作業員の方は特に夏場は自身の体調に細心の注意を払い、監督者の方はこまめに作業員の体調を確認するようにしましょう。
日光を直接浴びながら行う屋外作業では、日陰や休憩をとることができる場所、そして十分な水分や氷を用意しましょう。いざというときに体を冷やすことができるように氷はたっぷりと用意し、水分も多めに準備しておきましょう。
油断してはいけないのが、屋内でも熱中症になる危険性は十分あるということです。監督者は作業環境をしっかりと管理して、温度や湿度に異常が現れてきた場合は、作業員にこまめに休息をとらせるようにしましょう。
監督者は暑い環境での熱によるストレスを数値化したWBGT値をしっかりと計り、作業員の状況を知ることが大切です。作業場所において、WBGT値が基準値を超えてしまう場合には、熱中症にかかるリスクが高くなってしまいますから、監督者は常に細心の注意をするようにしましょう。
夏場の解体工事にとって天敵となる熱中症。正しい知識をしっかりと身に付けて、安全安心に作業に取り組めるようにしましょう。作業員の方はしっかりと睡眠、食事、休息を取るという基本的なことが重要です。熱中症対策のために特別なことをする前に、まずは一年を通して基本となる体調管理を怠らないことが基本になります。熱中症にかかってしまう方が少しでも少なくなるように体調管理や熱中症対策に取り組んでいきましょう。
正しい熱中症対策で命を危険から守る
熱中症は温度か高くて湿度も高い状況で特に起こりやすくなります。解体作業の現場はまさにその条件にあてはまってしまいますし、さらには一生懸命作業をしていれば作業員の体温はただでさえ上昇してしまうものです。
2020年の熱中症対策
2020年の夏はコロナウイルスの影響でマスクを付けての作業をする機会も例年以上に増えてくるでしょうから、いつも以上に暑さを感じやすくなってしまうと言えます。感染予防のために着用しているマスクですが、それによって体に熱がこもりやすくなったり、自分がのどが渇いているということに気づきにくくなってしまったりして、脱水症状や熱中症を引き起こす可能性を高めてしまうのです。作業中でもポケットにペットボトルを入れるなどして、いつでもこまめに水分補給ができる環境を用意しておきましょう。
なるべく涼しい環境を整える
そして、夏場用の通気性の良い作業服を用意して、少しでも体に熱がこもらないようにする工夫が大切です。十分な睡眠は体調管理の基本ですから、作業の前日はしっかりと休養を取るようにしましょう。通常通りに体温を調節する機能が動いていれば、暑くて体温が上昇しても、調節する機能が働いて体からは熱を逃してくれます。しかし調節する機能のバランスが一度崩れてしまうと、体温が上がっても体から熱を逃す調節機能が働かなくなってしまい、熱が体にこもって熱中症になってしまうのです。
本当はおそろしい熱中症
毎年気温が上昇していることもあり、耳にすることも多くなった熱中症。身近なのであまり深刻にとらえていない方も多いかもしれませんが、熱中症はとてもおそろしい病態です。簡単な受け答えに対応できる意識があるか、水分を自分で取ることができる体力があるかなど、いくつかの判断基準はあります。もし解体工事の作業現場で熱中症の作業員が出てしまった場合は、その場で素人判断をせずに、しっかりと病院に連れて行くようにしてください。その場で楽観的な判断をしてあとあとで後遺症などが残ってしまっては取り返しがつかないことになってしまいます。
もしも熱中症になってしまったら
作業中に体調の優れない人が出てきてしまったときにも、正しい判断ができないと事態が深刻化してしまうおそれがあります。現場で作業をする本人はもちろんのこと、全体を見る必要がある管理者や監督者の方は、いざというときに備えて、特に熱中症関連の知識を身に付けておくとよいでしょう。
熱中症の具体的な症状
熱中症にかかってしまうと、めまいや立ちくらみ、筋肉痛、休んでもなかなか汗が止まらない、などの状態になります。そして、頭痛や吐き気、体の倦怠感、虚脱感を感じる人も出てきます。さらに症状がひどくなると、意識がなくなる、けいれんが起きる、体温が上昇する、呼びかけにきちんと答えられない、歩くとよろめいてしまう、走ることができないなどの症状が出てきてしまいます。こうなるととても危険な状態ですが、初期症状の段階をしっかりと見逃さないことが重要です。
現場の作業員は仕事に集中するとなかなか体調が変化していることに気づかず、自覚があるときにはもう重症化しているというケースもあります。そのために作業員の方は特に夏場は自身の体調に細心の注意を払い、監督者の方はこまめに作業員の体調を確認するようにしましょう。
屋内作業と屋外作業の注意点
日光を直接浴びながら行う屋外作業では、日陰や休憩をとることができる場所、そして十分な水分や氷を用意しましょう。いざというときに体を冷やすことができるように氷はたっぷりと用意し、水分も多めに準備しておきましょう。
油断してはいけないのが、屋内でも熱中症になる危険性は十分あるということです。監督者は作業環境をしっかりと管理して、温度や湿度に異常が現れてきた場合は、作業員にこまめに休息をとらせるようにしましょう。
熱中症予防の指標となるWBGT値
監督者は暑い環境での熱によるストレスを数値化したWBGT値をしっかりと計り、作業員の状況を知ることが大切です。作業場所において、WBGT値が基準値を超えてしまう場合には、熱中症にかかるリスクが高くなってしまいますから、監督者は常に細心の注意をするようにしましょう。
まとめ
夏場の解体工事にとって天敵となる熱中症。正しい知識をしっかりと身に付けて、安全安心に作業に取り組めるようにしましょう。作業員の方はしっかりと睡眠、食事、休息を取るという基本的なことが重要です。熱中症対策のために特別なことをする前に、まずは一年を通して基本となる体調管理を怠らないことが基本になります。熱中症にかかってしまう方が少しでも少なくなるように体調管理や熱中症対策に取り組んでいきましょう。
2020.6.10