解体業者の選び方

解体工事中に、予期せぬ事故やトラブルがあることがあります。細心の注意を払っていても、残念ながら必ずしも起きないとは断言できません。もし、解体工事中に事故やトラブルが起こってしまった際、最小限の知識があると無いとでは、その対処法などに大きく差が出てきます。ここでは、どういう事故やトラブルが多いのか、またその対処法などなどを簡単に説明します。

解体事故には、事故がつきものと言っても過言ではありません。また、その事故の原因となってくる要因は、大抵同じ傾向にあります。ここでは、事故が起こってしまう要因と、その事故を未然に防ぐ方法、また、事故が起こってしまった場合にことなどを幅広くご紹介していきます。解体工事の事故は生死に関わるような事故が多いので、しっかりと解体工事に関する知見を得ていることが不可欠です。不運な事故をなくすためにも、知見を広げて未然に事故を防止しましょう。

 

近隣トラブルは事故の元

まず、事故が発生してしまう上で、一番トラブルの起因となりやすいのが近隣トラブルです。解体工事のせいで、塀にヒビが入った。音がうるさい。工事車両のせいで道が通れない。粉塵が飛んでくる。などなど。これらの近隣トラブルは、まず工事が始まる前に施工主と近隣住民とのご近所関係も大きく関係してきます。

ご近所付き合いがあまり良くない場合は、何かしらにつけ文句をを言ってくる見当違いの場合もありますが、第三者に調査を頼むなどして、くれぐれも感情的になってはいけません。また、ご近所付き合いが良好だったとしても、解体工事は近隣の皆さんに多少なりともご迷惑をかけるということを頭に置いておいてください。このような苦情でフラストレーションが溜まり、事故を誘発してしまうケースも少なくありません。

 

トラブルをなくすためには

近隣トラブルの予防策として、まずはご近所に挨拶と解体工事の説明をしっかりすることが最も重要です。何も説明もなしに、いきなり解体工事が行われば、誰でも不安・不快になります。挨拶をしっかりして、解体工事がいつから始まるのか、解体工事中に色々とご迷惑をおかけする事への承諾を事前に取ることが大事です。

 

事前調査は、事故の未然防止に必須

また、事前調査をしっかり行うことで、防げる事故もあります。事前調査は主に解体業者が行うことが多いですが、実際現地に行って調査をしてくれる業者を選ぶのもポイントです。実際現地に行かなければ分からないのが交通です。

 

交通面の条件も深く事故の防止に関わってきます

解体工事には、規模にもよりますが、少なからず、重機などの工事用車両の出入りがあります。道幅が狭く、道を塞いでしまい近隣の方々の生活に支障が出てしまう、道幅はそれなりに広いが、交通量が多いなど。

しっかりと事前調査を行い、必要なら交通整備スタッフの必要も出てきます。こうした調査により、解体工事車両による交通事故や交通問題は０ではありませんが、最低限の予防になります。

 

解体工事で発生しやすい事故は？

解体工事中で起こりうる事故で多いのが、

・足場の崩れ・足場からの落下
・近隣の住宅の破壊
・粉塵の飛散
・工事の音や振動
・ガス爆発
・火災・感電
などがあります。

これらの事故が起こった場合、基本的には業者の責任になりますが、事故により工事が遅延してしまったり、最悪の場合中止になることもあります。事故の規模により、遅延具合は変動しますが、通常は施工主がその分の人件費などを負担することが多いですが、事故の内容により必ずしもそうではないので、業者との話し合いが必要になってきます。

 

上記のような事故を防ぐためには

こうした事故を防ぐために、業者選びが最も重要になってきます。業者選びのポイントとして挙げられるのが、

・事前調査(現地調査)の有無
・賠償保険の加入の有無
です。
業者の中には、コスト削減などを理由に事前調査を省き、いきなり工事を始めてしまう業者もあります。そうなると、下準備もせずに始めてしまった代償が事故やトラブルといった形で、少なからず出てきてしまいます。そうならないためにも、しっかりと事前調査をしてくれる業者を選ぶのがオススメです。

 

事故が起きてしまった時のために

また、事故が実際に起こってしまった場合の対処法に関してです。まず、賠償保険の加入の有無ですが、これに入ってないと、万が一事故が起きた時、その対処にかかる費用が大きく変わってきます。大抵の場合は事故が起きたとしても業者が加入した保険でまかなえますが、未加入だった場合、最悪施工主に全額負担というケースも出てきます。

そうならないためにも、賠償保険の加入の有無は必ず確認しておく必要があります。
また、業者との契約前に工事の流れをしっかりと聞いておくことも大切です。基本的には、足場やシートを設置して工事を行う業者なら安心です。

まとめ

ここまで、実際に解体事故が起こってしまった時の対処方、未然防止、近所トラブルなど解体工事の事故に関する事項を幅広く説明してきました。
解体工事により、少なからず近隣の方々にご迷惑をかけてしまうということを頭に起き、事故やトラブルがあった際は、まず近隣住民への説明と理解を得る事を最優先する事が大事です。理解が得られない場合は、工事を中断し、きちんと理解を得た上で工事を再開する方法が良いでしょう。

そのせいで工事が遅延し、当初予定していた日数よりも大きく遅れが生じてしまったとしても、理解が得られないまま工事を再開しまた事故やトラブルが起こってしまったら、工事自体が最悪中止となってしまう可能性があります。時間がかかるかもしれませんが、近隣住民の理解と協力がなければ、解体工事はスムーズに進みません。まず自分が近隣住民だったらと考え、寄り添うことも大切です。