解体工事がうるさい!とうんざりするあなたができる3つのこと
仕事や外出先から解放され、ホッとできるはずなのに数日前からの近所の解体工事で一息入れることもできない…この文章を読んでいるあなたも近所の騒音でお困りなのではないですか?
特に現在では、首都圏を中心に1960年代の建設ラッシュで建設された建造物が築50年以上になり、老朽化が進行しているため取り壊しや建て替えの需要が高まっています。解体業者側も防音に努力していてもやはり気になってしまう騒音。
そこで今回は、今すでに騒音でお困りの方も、これから困るかもしれない方も、知っておくと良い騒音への対処法をお伝えします。
きちんとした施工業者は、解体工事が行われる予定日までに近隣住民に挨拶をします。
近隣住民とトラブルが発生しないように手順や期間の説明を行うので、騒音があった際も直接業者に相談することは最も手っ取り早い方法です。
現場監督に、騒音が酷いという現状を伝えることで、「あと何日で終わるのか」「騒音のない時間帯は?」など困りごとや気がかりなことが解決され、多少はストレスが減るかもしれません。
相談しても改善されない様であれば、他の機関も活用してみましょう。
はじめに、騒音規制法という法律があるのをご存知でしょうか?
名前の通り、建設作業や工事現場等の騒音を規制する法律で、これは私たち国民は生活環境、延いては健康な生活を保護する目的で昭和43年に立法されたものです。この法律を活用することで、行政から業者側に勧告や改善命令を下すことができるようになります。騒音を規制する法律は、騒音発生源によってその内容が異なります。
規制法第2条によると、
・特定現場:「工場又は事業場に設置される施設のうち、著しい騒音を発生する施設」
・特定建設作業:「建設工事として行なわれる作業のうち、著しい騒音を発生する作業」
・自動車:「自動車(道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号) 第二条第二項に規定する自動車であつて環境省令で定めるもの及び同条第三項に規定する原動機付自転車 をいう。以下同じ。)の運行に伴い発生する騒音」
上記のように定義されています。
解体工事による騒音は、条件を満たすと特定建設作業に該当し、業者には施工作業をする際に市区町村に届け出る義務が生じます。届け出たとしても、発生する騒音が環境大臣の定める基準を著しく上回って生活環境が損なわれていると判断されれば、業務改善命令の対象となります。
作業時間や騒音の基準値は、地域に居住環境があるかどうかで異なります。しかし、ほとんどの市区町村では、住宅がある地域は「居住環境がある地域」と指定されているため、その基準値に当てはめつつ環境省のサイトを参考にまとめると、
①敷地境界において85デシベルを超える騒音を出していること、
②作業時間が午前7時から午後7時の間であること、
③1日あたり作業時間が10時間を超えること、
④連続して週6日以上作業が続いていること、
⑤日曜やその他の休日が休業ではないこと、
という5つの基準を元に、生活環境が著しく損なわれているかどうか判断されるわけです。
ちなみに、85デシベルというのは、どれくらいの大きさなのでしょうか?
日本騒音調査会によると、80デシベルは地下鉄や電車の車内の音、布団叩き、麻雀牌をかき混ぜる音。
90デシベルは、騒々しい工場の中、カラオケ店内、5m内の犬の鳴き声、だそうなので、85デシベルは、これらの中間ということになります。想像しやすいような、しにくいような…。しかし、解体工事の音は一瞬ではなく鳴り続けるので、家でくつろぎたい中で、カラオケ店内レベルの音に囲まれていたらストレスが溜まるのも無理もないことです。
ちなみに騒音のレベルは、スマートフォンのアプリで調べられます。中には、騒音レベルを記録する機能付きのものもあるので、集めた証拠を持って工事現場や役所にいくとより効果的かもしれませんね。
うるさいけど、わざわざ言いに行くほどでもないかな、という方も多いはず。
解体工事の期間は、工事の規模にもよりますが一戸建ての家屋で、10日間から2週間くらいだそうです。短いと感じるか、長いと感じるかは個々人に感覚によりますが、どうにか頑張れば耐えられる長さではありそうではないですか?
最初にも書きましたが、解体作業中のスタッフにいつ終わるか聞くと確実な情報を得られるので良いでしょう。
最近ではワイヤレスのノイズキャンセリングイヤフォンも発売されており、手に入りやすく解体工事対策以外にも使えるのでコストパフォーマンスはダントツです。
日本ではあまり耳にしないこの機械ですが、欧米だと騒音をかき消してくれる機械としてメジャーなアイテムです。
音楽を聞きたいわけではなく、ただ静寂が欲しい人や、赤ちゃんの寝かしつけでお困りの方、周りの音が気になって集中できない方には特におすすめです。
とは言え、2週間ほどで終わる解体工事のためにお金をかけるのも嫌かもしれません。アナログな方法ですが、スケジュールを変えてみたり、外でもできることは期間限定で外出先でするのもありです。
例えば、在宅ワークならリモートオフィスやカフェを利用してみたり、自宅でなはく図書館やカフェで勉強してみたり、もしご実家が近くにあれば1週間ほど帰省したりするのも物理的に音を遠ざける立派な方法です。
いかがでしたか?解体工事などの建設作業は、住宅街に住んでいる限り避けようのない課題です。騒音が酷くて耐えられそうもないなら、業者に相談することから始め、改善が見られないようなら85デシベルという騒音レベルを証拠に役所を味方につけましょう!
騒音の基準値を超えていれば、役所も業者側に話をしやすくなります。また、騒音をかき消してくれるアイテムを購入したり、遠くに出かけてみたり、手軽且つ確実に騒音から身を守る方法もあるので、ご自身に合った対処法でうるさい解体工事の問題を解決してみてください!
特に現在では、首都圏を中心に1960年代の建設ラッシュで建設された建造物が築50年以上になり、老朽化が進行しているため取り壊しや建て替えの需要が高まっています。解体業者側も防音に努力していてもやはり気になってしまう騒音。
そこで今回は、今すでに騒音でお困りの方も、これから困るかもしれない方も、知っておくと良い騒音への対処法をお伝えします。
まずは業者に直接相談
きちんとした施工業者は、解体工事が行われる予定日までに近隣住民に挨拶をします。
近隣住民とトラブルが発生しないように手順や期間の説明を行うので、騒音があった際も直接業者に相談することは最も手っ取り早い方法です。
現場監督に、騒音が酷いという現状を伝えることで、「あと何日で終わるのか」「騒音のない時間帯は?」など困りごとや気がかりなことが解決され、多少はストレスが減るかもしれません。
直接言っても効果がないなら、行政も活用してみる
相談しても改善されない様であれば、他の機関も活用してみましょう。
騒音規制法に当てはまりそう?
はじめに、騒音規制法という法律があるのをご存知でしょうか?
名前の通り、建設作業や工事現場等の騒音を規制する法律で、これは私たち国民は生活環境、延いては健康な生活を保護する目的で昭和43年に立法されたものです。この法律を活用することで、行政から業者側に勧告や改善命令を下すことができるようになります。騒音を規制する法律は、騒音発生源によってその内容が異なります。
規制法第2条によると、
・特定現場:「工場又は事業場に設置される施設のうち、著しい騒音を発生する施設」
・特定建設作業:「建設工事として行なわれる作業のうち、著しい騒音を発生する作業」
・自動車:「自動車(道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号) 第二条第二項に規定する自動車であつて環境省令で定めるもの及び同条第三項に規定する原動機付自転車 をいう。以下同じ。)の運行に伴い発生する騒音」
上記のように定義されています。
解体工事による騒音は、条件を満たすと特定建設作業に該当し、業者には施工作業をする際に市区町村に届け出る義務が生じます。届け出たとしても、発生する騒音が環境大臣の定める基準を著しく上回って生活環境が損なわれていると判断されれば、業務改善命令の対象となります。
問題は基準を上回っているかどうか!
作業時間や騒音の基準値は、地域に居住環境があるかどうかで異なります。しかし、ほとんどの市区町村では、住宅がある地域は「居住環境がある地域」と指定されているため、その基準値に当てはめつつ環境省のサイトを参考にまとめると、
①敷地境界において85デシベルを超える騒音を出していること、
②作業時間が午前7時から午後7時の間であること、
③1日あたり作業時間が10時間を超えること、
④連続して週6日以上作業が続いていること、
⑤日曜やその他の休日が休業ではないこと、
という5つの基準を元に、生活環境が著しく損なわれているかどうか判断されるわけです。
ちなみに、85デシベルというのは、どれくらいの大きさなのでしょうか?
騒音レベルのチェックをしてみて
日本騒音調査会によると、80デシベルは地下鉄や電車の車内の音、布団叩き、麻雀牌をかき混ぜる音。
90デシベルは、騒々しい工場の中、カラオケ店内、5m内の犬の鳴き声、だそうなので、85デシベルは、これらの中間ということになります。想像しやすいような、しにくいような…。しかし、解体工事の音は一瞬ではなく鳴り続けるので、家でくつろぎたい中で、カラオケ店内レベルの音に囲まれていたらストレスが溜まるのも無理もないことです。
ちなみに騒音のレベルは、スマートフォンのアプリで調べられます。中には、騒音レベルを記録する機能付きのものもあるので、集めた証拠を持って工事現場や役所にいくとより効果的かもしれませんね。
そこまではではないかな…というあなたへ簡単に始められる騒音対処法
うるさいけど、わざわざ言いに行くほどでもないかな、という方も多いはず。
解体工事の期間は、工事の規模にもよりますが一戸建ての家屋で、10日間から2週間くらいだそうです。短いと感じるか、長いと感じるかは個々人に感覚によりますが、どうにか頑張れば耐えられる長さではありそうではないですか?
最初にも書きましたが、解体作業中のスタッフにいつ終わるか聞くと確実な情報を得られるので良いでしょう。
ノイズキャンセリングイヤフォンは意外と効果的!
最近ではワイヤレスのノイズキャンセリングイヤフォンも発売されており、手に入りやすく解体工事対策以外にも使えるのでコストパフォーマンスはダントツです。
ホワイトノイズマシーンも試す価値あり
日本ではあまり耳にしないこの機械ですが、欧米だと騒音をかき消してくれる機械としてメジャーなアイテムです。
音楽を聞きたいわけではなく、ただ静寂が欲しい人や、赤ちゃんの寝かしつけでお困りの方、周りの音が気になって集中できない方には特におすすめです。
新しく物を買いたくないなら、行動パターンを変えてみる?
とは言え、2週間ほどで終わる解体工事のためにお金をかけるのも嫌かもしれません。アナログな方法ですが、スケジュールを変えてみたり、外でもできることは期間限定で外出先でするのもありです。
例えば、在宅ワークならリモートオフィスやカフェを利用してみたり、自宅でなはく図書館やカフェで勉強してみたり、もしご実家が近くにあれば1週間ほど帰省したりするのも物理的に音を遠ざける立派な方法です。
まとめ
いかがでしたか?解体工事などの建設作業は、住宅街に住んでいる限り避けようのない課題です。騒音が酷くて耐えられそうもないなら、業者に相談することから始め、改善が見られないようなら85デシベルという騒音レベルを証拠に役所を味方につけましょう!
騒音の基準値を超えていれば、役所も業者側に話をしやすくなります。また、騒音をかき消してくれるアイテムを購入したり、遠くに出かけてみたり、手軽且つ確実に騒音から身を守る方法もあるので、ご自身に合った対処法でうるさい解体工事の問題を解決してみてください!
2020.11.11