あんしん匠サポートセンター

解体業者の選び方

解体工事の期間って?一般的なスケジュールをご紹介

解体業者が決まったら、具体的に工事の日取りを決めることになります。その前に解体する建物内の整理期間として、2週間程の余裕を取っておくと良いでしょう。2週間あれば不用品の処分や売却、引越し手続きなどを進めることができます。家の片づけ、手続きと前準備が終わった後に解体工事を行います。少なくとも事前にある程度のスケジュールを知っておくべきでしょう。とは言っても、工事の経験がない一般の方にとって目安をつかむのは難しいことです。そこでこの記事では、解体工事の一般的なスケジュールについて紹介していきます。

一般的な家屋解体スケジュール


一般的に、30坪程の木造家屋を解体する際にかかる期は2週間程になるとされています。対して同じ大きさの鉄骨家屋やRC家屋はコンクリートや鉄筋が使用されているため、3週間から1ヶ月程の期間がかかる場合もあります。
作業はまず、近隣トラブルが起きないよう、防音シート・養生パネルで防音対策を施すところから始まります。解体時には水まきをしながら防塵対策をし、振動が大きくならないよう慎重に工事を行います。また、解体後の廃棄物を分別して処理をするなど、万全の体制で作業を進めるには時間がかかります。
実際の解体工事期間は業者決定、見積、打合せ、工事開始から完了で1、2か月程かかると考えたほうが良いでしょう。

解体工事のスケジュール詳細


それでは、解体工事の基本的な工程について紹介していきます。建物の解体は一定の工程に基づいて工事が行われます。スケジュールを把握するため、どういった工程で工事が進んでいくのか理解しておきましょう。基本的には解体業者主導で工事が進められますが、施主が関わる工程もあるため、一連の流れについて理解しておくことが有効です。

外構解体


工事前の準備を一通り行った後に本工事が始まります。まずは外構解体から進めていくことになります。
外構解体とは、門や塀といった建物本体の周囲を囲んでいる構造物を撤去する作業をいいます。最初に外枠を撤去しておくことで、重機の搬入を行いやすくすることが狙いです。

足場や養生の設置


外構解体を終えたら、作業をするために必要な足場を組み立てていきます。解体工事は高所での作業になることも多く、その際に足場が必要になります。足場を組み立てた後に防音シートや防炎シートなどの養生を設置します。建物の周囲を囲うような形で本体解体の下準備を行っていきます。

屋根などの撤去


解体工事の基本として、高い所から低い所に向かって工事を進める傾向があります。そのため、まずは屋根瓦や屋根ふき材などを撤去することになります。屋根の撤去作業に関しては高所での作業となり一定のリスクを伴うため、作業員は命綱を身に着けて慎重に作業を進めていくことになります。

建物内部の解体、撤去


建物本体の解体を始める前に、建物内部のガラスや内装材の撤去を行います。建設リサイクル法の規定により、アスファルトやコンクリート、木材、ガラスなど、資材に応じて細かく分別し解体することになるため作業は手作業で行います。その分時間がかかるので半日から一日程の期間を要します。

重機の搬入


建物前の道路の広さにより搬入できる重機が変わってくるため、立地によっては重機が使えず手作業での解体になることもあります。手作業での解体になると作業に長い期間を要するので、解体する建物が都市部の住宅密集地や傾斜地などにある場合は注意が必要です。基本的にはこの段階で柱や梁を撤去することになります。

建物本体の解体


ここまできてようやく建物本体の解体を行っていくことになります。解体工事ではいきなり建物を解体するのではなく、その前段階の工程に相応の時間が必要だということを理解しておきましょう。基本的には重機を用いて建物を取り壊していくことになります。建物の構造や面積によって作業日数も変わってきますが、この時が一番騒音や振動、粉塵を伴う作業になるため早朝や夕方を避ける形での作業になります。

基礎の掘り起こし


建物本体の解体を終えると、基礎の掘り起こしの作業に移ります。建物は単に地面の上に建てられている訳ではなく、基礎と呼ばれる土台の上に建てられています。この部分を撤去してようやく解体工事が終了します。例外的に、解体現場に新しく建物を建てる場合などは基礎を残しておくことがあります。

整地・清掃



最後に地中に廃棄物が残っていないか確認し、地表のガラや木材の破片を撤去していきます。ある程度片づけ終わると、整地作業へと移っていきます。解体工事を終えた現場の土地はデコボコの状態になっているため、きれいに慣らしておく必要があります。重機を搬出し土地をきれいにすることができたら、清掃作業の後に一連の作業は終了します。

最後に


解体工事の工期やスケジュールに注目して解説を行ってきました。基本的には上記の形で作業が進んでいきますが、解体工事は様々な要因で工期やスケジュールが変わってしまうことがあります。施主や近隣住民が少しでも工事に協力的になると作業の遅延回避につながるため、できる限りの行動をするようにしましょう。

2020.8.9