鉄筋コンクリート住宅 (RC造) の解体にかかる費用はどのくらいなのか
ひと昔前までは、家屋の構造は木造が主流でした。そのような時代の鉄筋コンクリート造 (RC造) の住宅といえば、10階建て未満のマンションや団地など、中低層の集合住宅くらいのものでした。しかしながら、現代では鉄筋コンクリート造の一般住宅が台頭したこともあり、地域でもよくみかけるようになりました。これは家屋の建設において、鉄筋コンクリート造のニーズが高まってきた結果といえるでしょう。
俗に頑丈なことで知られている鉄筋コンクリート造ですが、一般住宅にまで需要が高まってきたのにはやはり理由があります。鉄筋コンクリート住宅のメリットは以下のとおりです。
◼︎耐用年数が長い
◼︎火災に強い
◼︎風雨に強い
◼︎気密性、遮音性に優れている
このように、鉄筋コンクリート住宅は非常に強固であり、また快適な居住性を生み出していることがお分かりいただけたかと思います。
居住する上で心強いメリットばかりの鉄筋コンクリート住宅ですが、建築費用が高額であるということは否定できません。
建設する際には高額な鉄筋コンクリート住宅ですが、反対に解体する際にはどうなのでしょうか。それでは、これから鉄筋コンクリート住宅の解体費用についてご紹介します。
鉄筋コンクリート住宅の解体費用を確認する前に、まずはその構造を理解しましょう。
鉄筋コンクリート造とはその名のとおり、鉄筋とコンクリートで構成された建物のことを指します。鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込み、それを固めて建物を造りあげていきます。
鉄筋 → 張力には強いが熱に弱い
コンクリート → 張力には弱いが熱に強い
上記から、鉄筋とコンクリートはお互いの弱点を補い合っていることがお分かりいただけるでしょう。これら2つの素材を組み合わせて建築することは、建物の堅牢性を高めるためには非常に合理的なことなのです。このように、その堅牢性が大きな特長の鉄筋コンクリート住宅ですが、いざ解体するとなるとその頑丈な構造がネックとなってしまいます。これを証明するように、鉄筋コンクリート住宅の解体費用は木造や鉄骨造の住宅に比べて高額になることが一般的です。
それでは、鉄筋コンクリート住宅の具体的な解体費用をほかの構造のものと比較しながらみていきましょう。
解体業者や立地などにより変動しますが、それぞれの構造の解体費用は概ね以下のとおりです。
木造 ¥20,000 ~¥40,000 / 坪
鉄骨造 ¥30,000 ~¥50,000 / 坪
鉄筋コンクリート造 ¥50,000 ~¥80,000 / 坪
このように、鉄筋コンクリート造の解体費用は、ほかの構造にくらべて高額だということがお分かりいただけたと思います。
また、上記のように解体費用は坪単価で算出されることが一般的です。しかし、ここで注意しなくてはならないのは、解体にかかる費用は坪単価のみで算出されるわけではないということです。解体費用は坪単価のほかに、解体にかかる諸費用を加えて算出されるのです。諸費用には主に以下のようなものがあります。
◼︎仮設備費 (足場、防音パネル、養生)
◼︎人件費 (重機が進入できない狭い立地では、代わって人の手で解体されるため割高になる)
◼︎重機の運搬費 (油圧ショベルなどの重機)
◼︎整地費
◼︎産業廃棄物の処分費
◼︎各種届け出や手続きにかかる費用 (道路使用許可の申請書類など)
◼︎付帯構造物の解体費 (敷地内のブロック塀や物置、樹木などの処分) ※希望する場合
そのほかに、場合により発生する費用もあるということを頭に入れておきましょう。これらは建物を解体してからでないと分からないという特性上、見積書には記載されておらず、後に加算されて請求されることになります。その主なものは以下のとおりです。
建物にアスベストが使用されている場合、これを除去・処分するための費用が発生する
工事の着工後に地中からコンクリートの塊や木材などが出てきた場合、これらを撤去・処分するためにかかる費用
このように、解体費用はさまざまな費用で構成されています。こうした知識を頭に入れておかないと、いざ見積もりを依頼した際にその金額に驚いてしまうかもしれません。解体において、”見積もりを出してもらったら、想定していたよりもはるかに高額だった”ということは往々にしてあるのです。
解体費用は建物や立地、地域、依頼する解体業者など、人によってさまざまなため、ここで具体的な金額を提示することはできません。しかしながら、建物の解体費用は百万円単位であるということは間違いありません。それが鉄筋コンクリート造となれば、なおさら高額です。
先にもお話ししたとおり、後に追加の費用が請求されることもありますから、解体費用はぜひとも余裕をもたせて準備しておきたいものです。
鉄筋コンクリートの特性
俗に頑丈なことで知られている鉄筋コンクリート造ですが、一般住宅にまで需要が高まってきたのにはやはり理由があります。鉄筋コンクリート住宅のメリットは以下のとおりです。
◼︎耐用年数が長い
◼︎火災に強い
◼︎風雨に強い
◼︎気密性、遮音性に優れている
このように、鉄筋コンクリート住宅は非常に強固であり、また快適な居住性を生み出していることがお分かりいただけたかと思います。
居住する上で心強いメリットばかりの鉄筋コンクリート住宅ですが、建築費用が高額であるということは否定できません。
建設する際には高額な鉄筋コンクリート住宅ですが、反対に解体する際にはどうなのでしょうか。それでは、これから鉄筋コンクリート住宅の解体費用についてご紹介します。
鉄筋コンクリート造とは
鉄筋コンクリート住宅の解体費用を確認する前に、まずはその構造を理解しましょう。
鉄筋コンクリート造とはその名のとおり、鉄筋とコンクリートで構成された建物のことを指します。鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込み、それを固めて建物を造りあげていきます。
鉄筋 → 張力には強いが熱に弱い
コンクリート → 張力には弱いが熱に強い
上記から、鉄筋とコンクリートはお互いの弱点を補い合っていることがお分かりいただけるでしょう。これら2つの素材を組み合わせて建築することは、建物の堅牢性を高めるためには非常に合理的なことなのです。このように、その堅牢性が大きな特長の鉄筋コンクリート住宅ですが、いざ解体するとなるとその頑丈な構造がネックとなってしまいます。これを証明するように、鉄筋コンクリート住宅の解体費用は木造や鉄骨造の住宅に比べて高額になることが一般的です。
鉄筋コンクリート住宅の解体費用
それでは、鉄筋コンクリート住宅の具体的な解体費用をほかの構造のものと比較しながらみていきましょう。
解体業者や立地などにより変動しますが、それぞれの構造の解体費用は概ね以下のとおりです。
木造 ¥20,000 ~¥40,000 / 坪
鉄骨造 ¥30,000 ~¥50,000 / 坪
鉄筋コンクリート造 ¥50,000 ~¥80,000 / 坪
このように、鉄筋コンクリート造の解体費用は、ほかの構造にくらべて高額だということがお分かりいただけたと思います。
また、上記のように解体費用は坪単価で算出されることが一般的です。しかし、ここで注意しなくてはならないのは、解体にかかる費用は坪単価のみで算出されるわけではないということです。解体費用は坪単価のほかに、解体にかかる諸費用を加えて算出されるのです。諸費用には主に以下のようなものがあります。
◼︎仮設備費 (足場、防音パネル、養生)
◼︎人件費 (重機が進入できない狭い立地では、代わって人の手で解体されるため割高になる)
◼︎重機の運搬費 (油圧ショベルなどの重機)
◼︎整地費
◼︎産業廃棄物の処分費
◼︎各種届け出や手続きにかかる費用 (道路使用許可の申請書類など)
◼︎付帯構造物の解体費 (敷地内のブロック塀や物置、樹木などの処分) ※希望する場合
そのほかに、場合により発生する費用もあるということを頭に入れておきましょう。これらは建物を解体してからでないと分からないという特性上、見積書には記載されておらず、後に加算されて請求されることになります。その主なものは以下のとおりです。
アスベストの除去と処分費用
建物にアスベストが使用されている場合、これを除去・処分するための費用が発生する
地中障害物や埋蔵物の撤去費用
工事の着工後に地中からコンクリートの塊や木材などが出てきた場合、これらを撤去・処分するためにかかる費用
最後に
このように、解体費用はさまざまな費用で構成されています。こうした知識を頭に入れておかないと、いざ見積もりを依頼した際にその金額に驚いてしまうかもしれません。解体において、”見積もりを出してもらったら、想定していたよりもはるかに高額だった”ということは往々にしてあるのです。
解体費用は建物や立地、地域、依頼する解体業者など、人によってさまざまなため、ここで具体的な金額を提示することはできません。しかしながら、建物の解体費用は百万円単位であるということは間違いありません。それが鉄筋コンクリート造となれば、なおさら高額です。
先にもお話ししたとおり、後に追加の費用が請求されることもありますから、解体費用はぜひとも余裕をもたせて準備しておきたいものです。
2019.9.29