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【住宅寿命】家にはどれくらい住めるのか?住宅の寿命について解説!

私たちの生活に欠かすことのできない住宅。私たちが毎日生活する場である住宅は、「人の居住」「天候」「経年」などによって、日々劣化しています。物にはすべて寿命がありますが、これは住宅も例外ではありません。いまお住いの住宅にできるだけ長く住みたいと考えている方にとって、その『住宅寿命』は気になるところではないでしょうか。
そこで今回は、『住宅寿命』を建物の構造別に解説していきたいと思います。建て替えや購入・売却をお考えの方は、ぜひともその材料として『住宅寿命』を参考にしてください。また、併せて『住宅に長く住むためのコツ』もご紹介しますから、ぜひともこれを活かして1日でも長く住める住宅づくりに努めましょう。

家にはどれくらい住めるのか?


私たちが住む日本では、木造の住宅が多くを占めています。近代的な鉄筋コンクリート造の住宅が台頭している現在においても、新築住宅の6割近くが木造であるといわれています。
木造住宅は日本特有である高温多湿の気候に適しているとされ、古くから人々に親しまれてきました。
そんな私たち日本人に馴染み深い木造住宅を中心に、構造別の住宅寿命を確認していきましょう。

構造別にみる住宅寿命





上の表のように、住宅においては鉄筋コンクリート造の住宅寿命が最も長いといわれています。そして、それに追随する形で「木造」があります。これが日本国内において、木造住宅が主流である大きな理由のひとつであるといえるでしょう。
「鉄骨造」に比べて住宅寿命が長く、「鉄筋コンクリート造」と同等の長い住宅寿命を誇るのが「木造」です。意外に思う人もいるかもしれませんが、「木造」は住宅寿命が長いのです。こうした背景には、木造住宅の「補修のしやすさ」が大きく影響していると考えられます。

表をみていただいて、示された住宅寿命の目安幅が気になる点かと思います。「木造」や「鉄筋コンクリート造」においては、その住宅寿命の目安幅に50年もの開きがみられます。同じ構造でもこうして住宅寿命に差が生まれることには、

・住み方 (メンテナンスの有無・仕方など)
・建物の立地 (気候)
・使われる材料 (例えば、木造の場合は使われる木材の種類など)

このような要素が大きく関係しています。上記の住宅寿命はあくまで目安ですから、必ずしも表に示された年数に耐え得るとは限りません。

住宅に長く住むためのコツ


構造別の住宅寿命を解説したところで、ここからは住宅を長持ちさせるコツをご紹介します。これからお伝えすることは、どのような構造の住宅においても当てはまることですので、各ポイントをしっかりと押さえておきましょう。

住宅を長持ちさせるための3つのポイント



・毎日の掃除
これは住宅寿命を延ばす上で、最も重要かつ基本的なことです。
毎日掃除を行うことにより、自然と室内の隅々に目を向けることになります。これによって、住宅の異常をいち早く見つけることができます。損傷や劣化した箇所は、早めに対処する方がその補修が容易となりますから、こうした異常個所を早期発見するためには「毎日の掃除」が重要となります。

・定期的な点検&メンテナンス
住宅寿命を延ばす上で重要なことは、住宅の異常 (劣化や損傷) を放っておかないことです。こうした住宅の異常に気付かずそのままにしておくと、そこから住宅がどんどん傷んでしまいます。これが後に致命的な欠陥となってしまえば、それだけ住宅寿命が短くなってしまうことにもなります。
そうならないためにも、前項の「毎日の掃除」に加えて、「定期的な点検とメンテナンス」を行うようにしましょう。

・室内の湿度に気を付ける
先に触れた通り、日本はいわずと知れた湿度の高い環境です。室内の湿度が高いと、カビやシロアリの発生を招きます。これらは当然のことながら住宅を傷めます。特にシロアリによる被害は、住宅寿命を大きく縮めてしまいますから十分な注意が必要です。(前項の「定期的な点検&メンテナンス」と重複する部分ではありますが、定期的にシロアリ調査の依頼を行うとより効果的です)住宅寿命を延ばすためには、空調設備を活用したり、こまめな換気を行うことでこのようなリスクを軽減させることが重要です。室内の適切な湿度は40~60%であるといわれていますから、これを目安に室内の湿度管理を徹底しましょう。高すぎる湿度には要注意です。

終わりに


お住まいの住宅の寿命を知ることは、建て替えや購入・売却のタイミングを計る上で非常に重要なことです。そこで今回解説した「各構造の住宅寿命」をぜひとも住宅管理の参考にしてください。また、同じく解説した「住宅寿命を延ばすコツ」を参考に、住宅寿命が1日でも延びるよう努めましょう。

2019.12.27