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解体工事に関するクレームとは?対処方法と対策について

解体工事を行うえで、近隣住民からのクレーム対応は避けては通れません。特に閑静な住宅街での工事や、近くに保育園や子育て世帯が多い場合には、どうクレームを発生させないかが大事です。過去に苦情があまりにも多かったため、解体工事自体が頓挫したケースもあります。今回の記事では、解体工事でよくあるクレームの内容とその対処方法や、苦情を受けない対策についてまとめました。

よくある解体工事のクレーム内容4つ


クレームの内容は大きく分けて4つに分類されます。音、騒音、粉塵、作業スタッフとのいざこざです。騒音や振動は、条例によって規定があるため解体工事のときに守る必要があります。まずは、どんなことで苦情がでるのか理解しましょう。

①粉塵の飛散のクレーム


解体工事中、コンクリートや木材を壊した時にどうしても粉塵が飛散します。風がある日は、思っている以上に飛ばされて近隣の洗濯物を汚してしまい、苦情を言われるケースがあります。また、解体する建物と近い場合、車のボンネットやフロントガラスを傷つけたりと賠償請求といった大きなトラブルにも発展したりしかねません。防塵ネットや、工事をに水を散布するといったケアをしましょう。

②騒音のクレーム


クレームで1番多いのが、建物を壊すときや重機の搬入時の騒音です。時間帯によっては、近隣の生活を妨げてしまい、区役所へ通報されるケースも少なくありません。とくに静かな住宅街や、赤ちゃんがいる家が近い場合は、慎重に進める必要があるでしょう。とはいえ全く騒音がでない方法はないため、重機の使用を制限したり近隣の理解を求めたりしましょう。

③振動のクレーム


騒音と同じくらい振動についてのクレームも多くあります。解体工事そのものだけでなく、重機やトラックが移動するときの振動も快く思わない住民はいます。あまりにも振動が大きいと、近隣の方は不安に思うことでしょう。とくにお昼前後や夕方遅くまでの工事は、トラブルの元となりやすいです。まずは施行前の段階で、施主側の費用と相談しましょう。

④その他のクレーム


上記であげた3つのクレームの他、現場スタッフへのクレームも多々あります。例えば、休憩中にタバコを吸っていたり、通路を塞いで作業していたりです。住民の生活を妨げるような行動は、不快感を与えるクレーム案件へと発展するでしょう。最近は外国人スタッフも増え、コミュニケーションが上手くとれないことによるトラブルもあります。

解体工事のクレームを減らすための対策


クレームは1度貰うと、工事の工程にも影響を及ぼしてしまいます。納期通りに解体工事を終わらせるためにもクレームを貰わないように、以下の対策をとりましょう。

施行前に近所の方へ挨拶回り


1番は解体工事が始まる前に、近隣住民に挨拶しておくといいでしょう。その際、日程を伝えるだけでなく、騒音や振動で迷惑をかける場合があると告知しておくといいでしょう。
また、あらかじめ工事の日時を把握できているため、洗濯物を干さないようにしたり、工事の時間帯は外出したりと、住民側で対策してくれます。

信用できる業者に依頼する


解体工事の業者のなかには、安く済まそうとしてクレーム対策を行わないところもあります。例えば、粉塵対策は防塵ネットを建物のまわりに貼ることで防げます。こういったケアを怠る業者は、クレームを貰いやすいため見積もり段階で見分けましょう。

重機の使用を控える


作業工程を早く終わらせられるメリットがある重機は、その分、振動や騒音トラブルを起こしやすいです。とくに隣家との距離が近い場合や、通路が狭い場所での解体工事は、手作業で行う方が無難です。そのため施工主と予算を相談したうえで、重機の使用はなるべく控えるといいでしょう。

解体工事でクレームがでたら対応するのは誰?


もしクレームが出てしまった場合、誰がどんな対応をするのかも把握しておきましょう。いざという時に、対応が遅れては作業工程にも影響がでてしまいます。

基本的には解体工事の現場スタッフ


現場スタッフが作業中に、直接クレームを付けられることが多いでしょう。基本的にはその場でスタッフが対応して、後に施主へと報告します。なかには解体工事費にも関わる内容のクレームもあるため、近隣住民からの申し出があったら施主に相談しましょう。

場合によっては役所も巻き込むケースもある


なかには直接文句を言わずに役所へ通報するケースが最近多くなっています。あまりにもクレームの数が多い場合、工事ができなくなることもあります。役所から連絡が来た場合は、すぐに業者と施主がクレームの対応にあたりましょう。

まとめ


最近は近所付き合いも減り、ほんの些細なことで大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。特に解体工事にはつきものの騒音・振動は、1日の数時間であれ「イヤだな」と感じる方はいます。そのため施行前のコミュニケーションがとても重要になってきますので、施工主と現場スタッフが協力して近隣の方へ挨拶しましょう。

2021.6.11