解体工事の足場とはどんなもの?足場の種類や必要な届出などを解説します!
一度は工事現場などで、足場を見たことがある人は多くいるのではないでしょうか。解体工事の足場とは、建物の周囲に設置する仮設養生のことを表します。くさび足場やわく組足場、単管足場などさまざまな種類があります。
また、足場の周りには頑丈な養生シートを設置することで、もしも足場が崩れてしまった場合などに被害を最小限にする役割も持ち合わせています。
今回は、そういった解体工事に使用する足場の種類や、届出が必要なものはなにかを説明いたします。ぜひ、参考にしてください。
足場を設置するときは、届け出が必要となります。また足場の設置は、どこにでも自由に設置していうわけではありません。一定の条件を確認したうえ、届け出を提出することで足場の設置ができます。そこで、どのような届け出が必要なのかを説明します。
「道路使用許可」とは、解体工事をするときに道路を使用する場合に申請をします。しかし、敷地内に足場が収まる場合には、道路使用許可の申請は不要。
とはいえ解体現場の道路に重機やトラックなどの停留所にする場合には、申請が必要となります。この道路使用許可の申請は、管轄の警察署に提出をします。
「道路占用許可」とは、解体工事の現場の敷地よりはみ出して足場を設置する場合に申請をします。こちらの申請も、管轄の警察署へ提出するため上記で説明した「道路使用許可」と同時に届出をします。
申請で不安なことがあれば、解体業者へ確認してみるといいでしょう。
「機械等設置届」とは、足場の高さが10m以上のものを設置する場合と、「張り出し足場」や「つり足場」という足場の設置をする場合に提出する届出です。こちらの届出は所轄の労働基準監督署に提出します。
機械等設置届の提出を怠っていた場合には、警察署や労働基準監督署から解体工事の中断や中止を求められる可能性があります。そういった、トラブルにならないよう、確実に届出を提出することが必須となります。
解体工事に伴う足場の種類はさまざまなものがあります。建物の大きさや状況により、使用する足場の種類が変わることも。それぞれの足場にはメリットやデメリットがあります。そこで各種の足場の種類や特徴について、解説していきます。
一般的な家屋の施工の足場に、よく使用されているのがくさび足場です。くさび足場のメリットは足場を設置する期間が短く、住宅用の足場としては作業がしやすいため安全性も高くなり安心です。
また、デメリットは足場を組み立てるとき、ハンマーで叩いて固定するため近隣へ騒音となるので配慮が必要となります。
わく組足場は、高層建造物に使用されている足場です。地上から45mまで(14階~15階)の建物に使用できます。高層建造物に使用できる強度を兼ね備えている足場のため、安全性が高いです。
またわく組足場のデメリットとしては、足場を組む部材が大きく確保をする場所が必要。さらにクレーンなどと使用するため、作業できる環境が必要となります。
単管ブラケット足場とは、単管に足を乗せる板をボルトで固定した足場になります。メリットは、15mほど安全に足場を組むことができるので、3階建てなどの住宅に使用できます。
またデメリットとしては、1つずつ板とボルトを固定するため時間を要します。さらに固定するときに「カンカン」という音が出るので、周囲へ騒音により迷惑をかける場合があります。気を付ける点として、ボルトが緩むと足場が揺れやすくなるため、注意が必要となります。
単管足場とは、単管パイプと呼ばれる鉄パイプを組み合わせた足場のことです。鉄パイプ2本の上を渡り歩くため、安全性が高いとは言えません。
しかし、メリットとして複雑な建物の形状や、狭い場所に足場を組むことができます。デメリットは、強度や安全面に関して弱い部分があるため危険を伴う可能性が高くなります。
脚立足場とは、屋内の壁や天井などの作業に用いられる足場です。使用方法は2つの脚立に足場板を通して使います。
メリットは簡易的にすぐ足場が作れるため便利ですが、デメリットとして固定などしていないので、安全性に欠ける部分があり注意が必要です。
無足場工法とは簡単に説明をすると、足場を設置せずにビルの屋上に吊元となる機具を設置します。その機具を設置した場所からロープで、ブランコやゴンドラを吊り下げ作業する方法となります。
メリットは足場を組まないので、足場費用がかかりません。しかし、デメリットは不安定な状態で作業をするため、時間がかかります。さらに危険性が高く、工事の品質にも不安が残る工法と言われています。
解体工事に行う場合の足場にはさまざまな種類があり、それに伴い各種申請も必要となります。また解体工事は高所での作業になるため、安全性を重視することで事故を防げます。
解体工事の前に施主自身でも、足場とはどんなものかを理解することで、解体工事業者を選ぶ基準となります。スムーズに解体工事を行うには、安心安全に作業ができる足場は必須となります。
また、足場の周りには頑丈な養生シートを設置することで、もしも足場が崩れてしまった場合などに被害を最小限にする役割も持ち合わせています。
今回は、そういった解体工事に使用する足場の種類や、届出が必要なものはなにかを説明いたします。ぜひ、参考にしてください。
解体工事と足場に関する各種届出
足場を設置するときは、届け出が必要となります。また足場の設置は、どこにでも自由に設置していうわけではありません。一定の条件を確認したうえ、届け出を提出することで足場の設置ができます。そこで、どのような届け出が必要なのかを説明します。
道路使用許可
「道路使用許可」とは、解体工事をするときに道路を使用する場合に申請をします。しかし、敷地内に足場が収まる場合には、道路使用許可の申請は不要。
とはいえ解体現場の道路に重機やトラックなどの停留所にする場合には、申請が必要となります。この道路使用許可の申請は、管轄の警察署に提出をします。
道路占用許可
「道路占用許可」とは、解体工事の現場の敷地よりはみ出して足場を設置する場合に申請をします。こちらの申請も、管轄の警察署へ提出するため上記で説明した「道路使用許可」と同時に届出をします。
申請で不安なことがあれば、解体業者へ確認してみるといいでしょう。
機械等設置届
「機械等設置届」とは、足場の高さが10m以上のものを設置する場合と、「張り出し足場」や「つり足場」という足場の設置をする場合に提出する届出です。こちらの届出は所轄の労働基準監督署に提出します。
機械等設置届の提出を怠っていた場合には、警察署や労働基準監督署から解体工事の中断や中止を求められる可能性があります。そういった、トラブルにならないよう、確実に届出を提出することが必須となります。
足場の種類
解体工事に伴う足場の種類はさまざまなものがあります。建物の大きさや状況により、使用する足場の種類が変わることも。それぞれの足場にはメリットやデメリットがあります。そこで各種の足場の種類や特徴について、解説していきます。
くさび足場
一般的な家屋の施工の足場に、よく使用されているのがくさび足場です。くさび足場のメリットは足場を設置する期間が短く、住宅用の足場としては作業がしやすいため安全性も高くなり安心です。
また、デメリットは足場を組み立てるとき、ハンマーで叩いて固定するため近隣へ騒音となるので配慮が必要となります。
わく組足場
わく組足場は、高層建造物に使用されている足場です。地上から45mまで(14階~15階)の建物に使用できます。高層建造物に使用できる強度を兼ね備えている足場のため、安全性が高いです。
またわく組足場のデメリットとしては、足場を組む部材が大きく確保をする場所が必要。さらにクレーンなどと使用するため、作業できる環境が必要となります。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、単管に足を乗せる板をボルトで固定した足場になります。メリットは、15mほど安全に足場を組むことができるので、3階建てなどの住宅に使用できます。
またデメリットとしては、1つずつ板とボルトを固定するため時間を要します。さらに固定するときに「カンカン」という音が出るので、周囲へ騒音により迷惑をかける場合があります。気を付ける点として、ボルトが緩むと足場が揺れやすくなるため、注意が必要となります。
単管足場
単管足場とは、単管パイプと呼ばれる鉄パイプを組み合わせた足場のことです。鉄パイプ2本の上を渡り歩くため、安全性が高いとは言えません。
しかし、メリットとして複雑な建物の形状や、狭い場所に足場を組むことができます。デメリットは、強度や安全面に関して弱い部分があるため危険を伴う可能性が高くなります。
脚立足場
脚立足場とは、屋内の壁や天井などの作業に用いられる足場です。使用方法は2つの脚立に足場板を通して使います。
メリットは簡易的にすぐ足場が作れるため便利ですが、デメリットとして固定などしていないので、安全性に欠ける部分があり注意が必要です。
無足場工法
無足場工法とは簡単に説明をすると、足場を設置せずにビルの屋上に吊元となる機具を設置します。その機具を設置した場所からロープで、ブランコやゴンドラを吊り下げ作業する方法となります。
メリットは足場を組まないので、足場費用がかかりません。しかし、デメリットは不安定な状態で作業をするため、時間がかかります。さらに危険性が高く、工事の品質にも不安が残る工法と言われています。
まとめ
解体工事に行う場合の足場にはさまざまな種類があり、それに伴い各種申請も必要となります。また解体工事は高所での作業になるため、安全性を重視することで事故を防げます。
解体工事の前に施主自身でも、足場とはどんなものかを理解することで、解体工事業者を選ぶ基準となります。スムーズに解体工事を行うには、安心安全に作業ができる足場は必須となります。
2021.6.7