RC造の解体費用と解体の工法とは
あなたは”RC造”と聞いて、なにを思い浮かべますか。「聞いたことはあるけれど、よく分からない」という方や、間違って解釈してしまっている方もいるかもしれません。そこで改めて、RC造とはなにか確認しておきましょう。
RC造とは鉄筋コンクリート造のことです。これは文字どおり、鉄筋とコンクリートで構成された建物のことを指します。
鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで、柱や梁、壁や床を造ります。鉄筋とコンクリートを組み合わせることによって、建物の強度を高めているのです。
RC造の代表的な建物といえば、やはりマンションでしょう。主に10階建て未満の中低層マンションに多くみられる構造です。
今回は、そんなRC造の解体についてお話ししたいと思います。ぜひとも解体に関する知識を身につけて、実際にRC造の解体を行う際に役立てましょう。
結論からいえば、RC造の解体は基本的に鉄骨造や木造とあまり変わりません。しかしながら、コンクリートという硬い物を壊していくので、これらの建物よりも注意が必要といえます。RC造を解体する上で特に大切なのが、工事前の準備作業です。RC造の解体には多くの粉じんが飛散しますので、養生を入念に行うことが必要となります。また、解体における騒音も非常に大きいので、防音パネルをしっかりと設置して、近隣への配慮をしていかなくてはいけません。
RC造の解体で用いられる工法は主に以下の3種類があり、解体現場の立地や建物の特性に合わせて、使い分けたり組み合わせて解体を行います。
油圧ショベルのアームの先端に圧砕機 (油圧クラッシャー) を取り付けて解体を行います。
圧砕機とは蟹のハサミのような形をしたアタッチメントです。これを用いてコンクリートを圧砕したり、鉄筋を切断しながら解体を行います。
汎用性が高く、比較的少人数での作業が可能なため、効率的な工法です。そのため、RC造の解体において最もポピュラーな工法です。
こちらは油圧ショベルのアームの先端に油圧ブレーカーを取り付けて行います。タガネと呼ばれる大きなマイナスドライバーのようなもので、コンクリートに打撃を与えて壊します。こちらも圧砕機工法と同様に汎用性に優れていますが、工事の際の騒音は大きめです。また、打撃で破壊するという特性上、振動が大きいという側面があります。
これは建物の外壁を転倒させてから、小さく砕いていく工法です。周辺へ解体ガラ (砕いたコンクリートなどの廃材のこと) が飛散しないように注意を払う必要がある場合、この転倒工法で解体が行われます。
いざRC造を解体するにあたって、いちばん気になるのはやはりその解体費用でしょう。一般的にRC造の解体は、木造や鉄骨造に比べて割高だといわれています。その理由としては、RC造の建物は頑丈なので解体に手間がかかるためです。
RC造の解体費用の相場は1坪当たり5万円から8万円ですが、地域や解体する建物の立地により費用は変動します。
このように、解体における費用は坪単価で算出されることが一般的です。
ひとくちに解体費用といっても、その費用はどのように算出されているのでしょうか。解体費用は高額ですが、その内訳を知ることでその高額な費用に納得できるでしょう。解体費用は主に以下の諸費用の合計で算出されます。
◼︎仮設備費 (足場、防音パネル、養生)
◼︎重機の運搬費 (油圧ショベルなどの重機)
◼︎産業廃棄物の処分費
◼︎整地費
◼︎人件費
◼︎各種届け出や手続きにかかる費用 (道路使用許可の申請書類など)
また、以下のように場合により発生する費用もあります。
解体する建物だけでなく、敷地内のブロック塀や物置、樹木などを処分する際に発生する。
工事の着工後に地中からコンクリートの塊や木材などが出てきた場合、これらを撤去・処分するためにかかる費用。
建物の構造にアスベストが使用されている場合には、これを除去・処分するための費用が発生する。
このように、建物を解体するにはたくさんの費用が発生します。”いざ見積もりを出してもらったら、自分が想定していた金額よりをはるかに上回っていた”。これはよくあることなのです。ですから、RC造を解体するには数百万円はかかるということは頭に入れておきましょう。建物や立地によっては、1000万円を超える場合もあるということも忘れないでおきたいところです。
“解体するにはどのような費用がかかってくるのか”、これをきちんと把握した上で見積書を確認することが大切です。もしも見積書に不明な点や不透明な項目があれば、決してうやむやにせず、自身が納得するまで説明してもらいましょう。こうした姿勢が、解体費用削減の助けになるかもしれません。
RC造の解体を依頼する際には、ぜひとも余裕のある準備をしておきましょう。
RC造の基本
RC造とは鉄筋コンクリート造のことです。これは文字どおり、鉄筋とコンクリートで構成された建物のことを指します。
鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで、柱や梁、壁や床を造ります。鉄筋とコンクリートを組み合わせることによって、建物の強度を高めているのです。
RC造の代表的な建物といえば、やはりマンションでしょう。主に10階建て未満の中低層マンションに多くみられる構造です。
今回は、そんなRC造の解体についてお話ししたいと思います。ぜひとも解体に関する知識を身につけて、実際にRC造の解体を行う際に役立てましょう。
RC造の解体
結論からいえば、RC造の解体は基本的に鉄骨造や木造とあまり変わりません。しかしながら、コンクリートという硬い物を壊していくので、これらの建物よりも注意が必要といえます。RC造を解体する上で特に大切なのが、工事前の準備作業です。RC造の解体には多くの粉じんが飛散しますので、養生を入念に行うことが必要となります。また、解体における騒音も非常に大きいので、防音パネルをしっかりと設置して、近隣への配慮をしていかなくてはいけません。
RC造の解体で用いられる工法は主に以下の3種類があり、解体現場の立地や建物の特性に合わせて、使い分けたり組み合わせて解体を行います。
圧砕 (あっさい) 機工法
油圧ショベルのアームの先端に圧砕機 (油圧クラッシャー) を取り付けて解体を行います。
圧砕機とは蟹のハサミのような形をしたアタッチメントです。これを用いてコンクリートを圧砕したり、鉄筋を切断しながら解体を行います。
汎用性が高く、比較的少人数での作業が可能なため、効率的な工法です。そのため、RC造の解体において最もポピュラーな工法です。
ブレーカー工法
こちらは油圧ショベルのアームの先端に油圧ブレーカーを取り付けて行います。タガネと呼ばれる大きなマイナスドライバーのようなもので、コンクリートに打撃を与えて壊します。こちらも圧砕機工法と同様に汎用性に優れていますが、工事の際の騒音は大きめです。また、打撃で破壊するという特性上、振動が大きいという側面があります。
転倒工法
これは建物の外壁を転倒させてから、小さく砕いていく工法です。周辺へ解体ガラ (砕いたコンクリートなどの廃材のこと) が飛散しないように注意を払う必要がある場合、この転倒工法で解体が行われます。
RC造の解体費用
いざRC造を解体するにあたって、いちばん気になるのはやはりその解体費用でしょう。一般的にRC造の解体は、木造や鉄骨造に比べて割高だといわれています。その理由としては、RC造の建物は頑丈なので解体に手間がかかるためです。
RC造の解体費用の相場は1坪当たり5万円から8万円ですが、地域や解体する建物の立地により費用は変動します。
このように、解体における費用は坪単価で算出されることが一般的です。
ひとくちに解体費用といっても、その費用はどのように算出されているのでしょうか。解体費用は高額ですが、その内訳を知ることでその高額な費用に納得できるでしょう。解体費用は主に以下の諸費用の合計で算出されます。
◼︎仮設備費 (足場、防音パネル、養生)
◼︎重機の運搬費 (油圧ショベルなどの重機)
◼︎産業廃棄物の処分費
◼︎整地費
◼︎人件費
◼︎各種届け出や手続きにかかる費用 (道路使用許可の申請書類など)
また、以下のように場合により発生する費用もあります。
付帯構造物の解体費
解体する建物だけでなく、敷地内のブロック塀や物置、樹木などを処分する際に発生する。
地中障害物や埋蔵物の撤去費用
工事の着工後に地中からコンクリートの塊や木材などが出てきた場合、これらを撤去・処分するためにかかる費用。
アスベストの除去と処分費用
建物の構造にアスベストが使用されている場合には、これを除去・処分するための費用が発生する。
最後に
このように、建物を解体するにはたくさんの費用が発生します。”いざ見積もりを出してもらったら、自分が想定していた金額よりをはるかに上回っていた”。これはよくあることなのです。ですから、RC造を解体するには数百万円はかかるということは頭に入れておきましょう。建物や立地によっては、1000万円を超える場合もあるということも忘れないでおきたいところです。
“解体するにはどのような費用がかかってくるのか”、これをきちんと把握した上で見積書を確認することが大切です。もしも見積書に不明な点や不透明な項目があれば、決してうやむやにせず、自身が納得するまで説明してもらいましょう。こうした姿勢が、解体費用削減の助けになるかもしれません。
RC造の解体を依頼する際には、ぜひとも余裕のある準備をしておきましょう。
2019.9.30