あんしん匠サポートセンター

解体業者の選び方

中古物件を売却する際に注意したいこと

その費用が高額なことから、住宅の購入は”一生に一度の大きな買いもの”などといわれています。それと同様に、住宅の売却も人生の中でそう何度もあることではありません。そのため、”いざ住宅を売却したいと思っても分からないことばかり”という方も多いことでしょう。
そこで今回は、住宅を売却する際に気を付けておくべきことについてお話ししたいと思います。

中古物件売却の注意点


物件を売却するにあたり、”少しでも高く売りたい”ということは誰しもが思うことです。
建物の大きさや構造など、このようなことが物件の査定に反映されますが、その中でも築年数が査定額に大きく影響することをまずは頭の中に入れておきましょう。

あなたの売却したいと思っている物件はどのような建物でしょうか。「新しい住宅」、「古い住宅」、さまざまあると思いますが、これらはすべて中古物件です。中古物件とは、過去に人が住んだ住宅、もしくは建築年数が2年を超えた住宅のことをいいます。
そのため、新築したばかりの住宅をたとえ1週間住んだだけでも中古住宅となってしまいます。
ひとくちに中古物件といってもその程度はさまざまですが、中古物件の売却の際に注意すべきポイントは共通して以下のとおりです。

◼︎相見積もりを取る
◼︎売却する物件に住宅ローンが残っている場合
◼︎相続した物件を売却する場合
◼︎瑕疵 (かし) 担保責任
◼︎売却する物件は綺麗に掃除をする

それでは、上記の注意すべきポイントをひとつずつ確認していきましょう。

相見積もりを取る


中古物件を売却する場合、不動産会社に売却したい物件の査定を出してもらいます。その際には、複数の不動産会社に査定を出してもらうことが大切です。
同じ物件でも査定する不動産会社によって、その査定額はさまざまです。複数の不動産会社に査定を依頼することによって、それぞれの査定額を比較することができます。
このように相見積もりをすることによって、査定額の交渉の機会を生むこともできますし、各不動産会社の対応の良し悪しも比較することができます。
また、査定を出してもらう際には、必ず査定書をもらうようにしましょう。口頭だけで査定額を提示してもらった場合、後にトラブルに発展することがありますので、ぜひともこれは避けましょう。

売却する物件に住宅ローンが残っている場合


次に、売却したい物件に住宅ローンが残っている場合です。
住宅ローンを組んで購入した物件には抵当権が付いています。抵当権とは、債務者が住宅ローンを返済できない状況に陥った場合のために、土地や建物を担保とすることができる権利のことです。
通常、物件に抵当権が付いている場合、その売却は難しいといわれています。しかしながら、物件の売却代金で残った住宅ローンの完済が見込める場合には、この限りではありません。
抵当権を抹消するには、住宅ローンを完済した上で抵当権の抹消手続きを行わなければなりません。そのため、物件の売却代金で住宅ローンを完済する際には、同時に抵当権の抹消手続きも行うようにしましょう。
抵当権は住宅ローンを完済したからといって、自動的に抹消されません。このことはぜひとも忘れないでおきましょう。

相続した物件を売却する場合


続いて、相続した物件を売却する場合です。
相続した物件を売却する際には、税金面で後に大きな損をしてしまう可能性があることは知っておかなければなりません。
相続や税金に関して知識の乏しい不動産会社に売却した場合、大きな節税の機会を逃してしまいかねません。
そのため、相続した物件を売却する場合には、相続の物件を専門に扱う不動産会社に依頼するのがよいでしょう。

瑕疵担保責任


そのほかに気を付けておきたいのは、瑕疵担保責任です。なかなか聞き慣れない言葉だと思いますが、これは購入した中古物件に欠陥が見つかった場合の補償のことです。つまり、売却後の物件に欠陥が見つかった場合には、売却した側にこれを補償する責任が生じるということです。
ここでいう欠陥とは、主に雨漏りや白アリ被害のことです。そのため、売却前には物件の状態をきちんと確認して、欠陥が確認できた場合には原状回復しなければなりません。物件の売却は”売れたからそれでいい”というわけにはいかないのです。
また、物件の売却の際には売買契約書に注意深く目を通し、瑕疵担保責任の期間を確認しましょう。明記されていない場合、その期間は1年となります。

売却する物件は綺麗に掃除をする


最後に、基本的なこととなりますが、売却する物件は綺麗に掃除をしておきましょう。
建物内の荷物はすべて片付けて空の状態にしておき、拭き掃除などを行ってできる限り綺麗にしておくことが大切です。また敷地内の雑草除去なども忘れずに行いましょう。
このように、見た目が綺麗になるだけで物件の印象は大きく変わるのです。これは査定額に大きく影響することですので、ぜひとも頭の中に留めておきましょう。

最後に



以上、中古物件の売却における注意すべきポイントをお話ししました。
物件の売却というと”大変で難しい”というイメージが先行しがちですが、こうしたポイントを押さえておくだけで、よりスムーズに行うことができることでしょう。あなたの物件がより良い条件で売却できるように、知識をしっかりとつけておきましょう。

2019.9.28