ビル解体工事の手順・技術・工法をわかりやすく解説します
近年、耐震性や設備を考慮して老朽化したビルの解体が増えています。
高層ビルが立ち並ぶ場所には、人通りも多く建築物が密集していることもあり、むやみやたらに壊せばいいわけではありません。
ビルを解体する場合、近隣などの日常生活に支障がないように、最善の配慮をします。また解体工事には周辺環境により、解体が困難な場所もあります。
そういった場合にも対応するため、建物や周辺の環境により、様々な解体方法を活用。また実際どのように解体をしているのかを、目にする機会は少ないのでわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は、ビル解体の手順や工法を解説します。ぜひ参考にしてください。
ビルの解体について簡単にご説明します。
1. 解体する建物や周辺環境を調査
2. 調査を実施後、ビル解体内容と見積金額の確認
3. 解体工事の契約
4. 解体する建物の床延べ面積が80㎡を超える場合は「建設リサイクル法に基づいた届け出」の提出
5. 現場を再度確認後、工事前に近隣へ挨拶回り
6. 各種ライフラインの撤去依頼
7. 建物の足場を組み立てて養生をする
8. 解体工事の着工
9. 解体工事完了後、現場の確認
10. 「建物消失登記」を司法書士が作成したものを提出
11. 解体工事完了
鉄筋コンクリート構造の解体に用いられている技術は次のとおりです。
油圧圧砕機はビル解体をするときに、コンクリートの柱や梁、基礎や横桁を挟み込み圧砕する技術です。近隣が住宅地などの、騒音が気になる場合の作業にも適しています。
重機に油圧ブレーカを取り付けて、岩盤やコンクリートを破砕する技術です。油圧ブレーカの先端はタガネとなっており、振動をさせることで破砕します。
ダイヤモンドプレートを高速回転させることにより、床板などの平らな面を所定の大きさに解体する技術です。騒音や振動が少なく、「フラットソーイング」はたいへん高性能なため作業工程の効率化を図れます。
切断したいコンクリート部分に、ダイヤモンドビーズをはめ込んだワイヤーを巻き付けます。高速回転をさせることにより、コンクリート内部にある鉄筋や鉄骨も一緒に切断する技術です。また遠隔で操作をするので、安全に作業ができます。
建物や周りの周辺環境や状況により、解体方法も異なります。ビルの解体に用いられる方法として、大きくわけて5個の方法があります。
もっとも用いられている工法は「階上解体」です。階上解体の解体方法は目にした人も、多くいるのではないでしょうか。
大きなビルや地上に、重機などを設置する場所を確保できない場合に用いられます。重機をビルの屋上へ吊り上げて、階上から階下へと順に解体する工法です。
また、多くの解体工事では「階上解体」を主に採用しており、重機も階上にあるので現場の正確性や慎重な対応を求められる解体方法です。
地上解体の解体方法は、先ほど説明した階上解体と真逆の工法になります。重機を地上に設置して、地上部分から階上へと順に解体する方法です。
地上解体は、超大型の重機「超ロング解体機」や「超ロングビーム」などを使用して解体をします。階下からの解体をする場合、重心重量をもとに安定度を計算しながら作業をします。
また規定以下になると、アラームでオペレーターに危険を知らせるなどの安全対策を用いているので安全です。
超高層ビルなどの解体に用いられている、だるま落とし式解体。
下の階から順番に解体していく様子が、だるま落としのように解体するので、このような名称で呼ばれています。
解体方法は、まず階下フロアにある柱をジャッキで補強後、柱を切り取り壁や天井を解体。その階下のフロア解体が終了したら、ジャッキを下げて次の階の解体をします。
旧赤坂プリンスホテルの解体時には、こちらの工法が用いられ「徐々に低くなっていくビル」と話題になりました。
大きなビルを解体するときに用いられる、ブロック解体。この解体方法は、「タワークレーン」を用いて階上からビルをブロックごとに解体する方法です。
都心部などの、作業スペースを確保できない場合などに採用される解体方法です。
上部閉鎖式解体は、建物の上部に天井クレーンを設置して、階上から閉鎖的に解体をおこないます。解体したときに出るガラなどは、天井クレーンを用いて内部で作業をするため、粉塵や騒音などを抑えることが可能です。
今回はビル解体について、「手順・技術・工法」をわかりやすく解説しました。このように、ビルの構造や周囲の環境により、様々な解体方法があります。
ビルの解体をする場合には、正しい順序で施工する、信頼性がおける解体業者へ依頼することが最適解です。
当社では、技術や仕事に対する姿勢はもちろんですが、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
高層ビルが立ち並ぶ場所には、人通りも多く建築物が密集していることもあり、むやみやたらに壊せばいいわけではありません。
ビルを解体する場合、近隣などの日常生活に支障がないように、最善の配慮をします。また解体工事には周辺環境により、解体が困難な場所もあります。
そういった場合にも対応するため、建物や周辺の環境により、様々な解体方法を活用。また実際どのように解体をしているのかを、目にする機会は少ないのでわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は、ビル解体の手順や工法を解説します。ぜひ参考にしてください。
ビル解体工事の手順
ビルの解体について簡単にご説明します。
1. 解体する建物や周辺環境を調査
2. 調査を実施後、ビル解体内容と見積金額の確認
3. 解体工事の契約
4. 解体する建物の床延べ面積が80㎡を超える場合は「建設リサイクル法に基づいた届け出」の提出
5. 現場を再度確認後、工事前に近隣へ挨拶回り
6. 各種ライフラインの撤去依頼
7. 建物の足場を組み立てて養生をする
8. 解体工事の着工
9. 解体工事完了後、現場の確認
10. 「建物消失登記」を司法書士が作成したものを提出
11. 解体工事完了
解体技術
鉄筋コンクリート構造の解体に用いられている技術は次のとおりです。
油圧圧砕
油圧圧砕機はビル解体をするときに、コンクリートの柱や梁、基礎や横桁を挟み込み圧砕する技術です。近隣が住宅地などの、騒音が気になる場合の作業にも適しています。
油圧ブレーカ
重機に油圧ブレーカを取り付けて、岩盤やコンクリートを破砕する技術です。油圧ブレーカの先端はタガネとなっており、振動をさせることで破砕します。
フラットソーイング
ダイヤモンドプレートを高速回転させることにより、床板などの平らな面を所定の大きさに解体する技術です。騒音や振動が少なく、「フラットソーイング」はたいへん高性能なため作業工程の効率化を図れます。
ワイヤーソーイング
切断したいコンクリート部分に、ダイヤモンドビーズをはめ込んだワイヤーを巻き付けます。高速回転をさせることにより、コンクリート内部にある鉄筋や鉄骨も一緒に切断する技術です。また遠隔で操作をするので、安全に作業ができます。
解体方法
建物や周りの周辺環境や状況により、解体方法も異なります。ビルの解体に用いられる方法として、大きくわけて5個の方法があります。
階上解体
もっとも用いられている工法は「階上解体」です。階上解体の解体方法は目にした人も、多くいるのではないでしょうか。
大きなビルや地上に、重機などを設置する場所を確保できない場合に用いられます。重機をビルの屋上へ吊り上げて、階上から階下へと順に解体する工法です。
また、多くの解体工事では「階上解体」を主に採用しており、重機も階上にあるので現場の正確性や慎重な対応を求められる解体方法です。
地上解体
地上解体の解体方法は、先ほど説明した階上解体と真逆の工法になります。重機を地上に設置して、地上部分から階上へと順に解体する方法です。
地上解体は、超大型の重機「超ロング解体機」や「超ロングビーム」などを使用して解体をします。階下からの解体をする場合、重心重量をもとに安定度を計算しながら作業をします。
また規定以下になると、アラームでオペレーターに危険を知らせるなどの安全対策を用いているので安全です。
だるま落とし式解体
超高層ビルなどの解体に用いられている、だるま落とし式解体。
下の階から順番に解体していく様子が、だるま落としのように解体するので、このような名称で呼ばれています。
解体方法は、まず階下フロアにある柱をジャッキで補強後、柱を切り取り壁や天井を解体。その階下のフロア解体が終了したら、ジャッキを下げて次の階の解体をします。
旧赤坂プリンスホテルの解体時には、こちらの工法が用いられ「徐々に低くなっていくビル」と話題になりました。
ブロック解体
大きなビルを解体するときに用いられる、ブロック解体。この解体方法は、「タワークレーン」を用いて階上からビルをブロックごとに解体する方法です。
都心部などの、作業スペースを確保できない場合などに採用される解体方法です。
上部閉鎖式解体
上部閉鎖式解体は、建物の上部に天井クレーンを設置して、階上から閉鎖的に解体をおこないます。解体したときに出るガラなどは、天井クレーンを用いて内部で作業をするため、粉塵や騒音などを抑えることが可能です。
まとめ
今回はビル解体について、「手順・技術・工法」をわかりやすく解説しました。このように、ビルの構造や周囲の環境により、様々な解体方法があります。
ビルの解体をする場合には、正しい順序で施工する、信頼性がおける解体業者へ依頼することが最適解です。
当社では、技術や仕事に対する姿勢はもちろんですが、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
2021.5.20