解体工事ってどのくらいかかるの?日数の目安をご紹介
解体工事を始めるとき、どのくらいの日数が必要なのか気になる方が多いのではないでしょうか。解体工事の日数は、建物の種類ごとに目安があります。今回は、解体工事にかかる日数の目安を建造物の種類ごとにご紹介します。さらに、解体工事中の不安要素の一つである工期延長の原因をいくつかご紹介します。
工期とは工事期間のことで、契約日から工事完工日までを指します。工期は、建造物の大きさや構造によって異なります。解体工事の工期の目安を家屋とビルを例にご紹介します。
まずは、家屋の構造ごとの工期の目安をご紹介します。今回は、80平方メートルの2階建ての家屋を対象に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3種類について見ていきます。
木造の家屋の解体には、約7日間かかるといわれています。木造の家屋は、柱や壁などの構造体に木材を使っている建造物なので、重機で壊しやすい建物です。そのため、他の構造の建物に比べて短い日数で解体工事を行うことが出来ます。
鉄骨造の家屋の解体には、約10日間かかるといわれています。鉄骨造とは、柱や梁などの骨組みに鉄骨を用いた構造のことです。木造の建造物の柱部分が鉄に変わったものと考えると良いでしょう。鉄骨は重機で解体するのに時間がかかるため、工期も長くなります。
鉄筋コンクリート造の家屋の解体工事は、約13日間かかるといわれています。鉄筋コンクリート造は柱や梁、床や壁が鉄筋とコンクリートでできているもので、鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで固めたものです。鉄筋もコンクリートも頑丈なので、重機で壊すのに時間がかかってしまいます。そのため、他の構造の家屋と比べて長い日数がかかります。
次にビルについて、構造ごとの解体工事の工期の目安をご紹介します。床面積50坪と100坪のビルを鉄骨造と鉄筋コンクリート造の2種類で見ていきます。
鉄骨造のビルだと床面積50坪の建物でおよそ10~15日、100坪の建物でおよそ20~30日かかります。同じ鉄骨構造のビルでも、床面積が異なると解体工事にかかる日数も異なります。
鉄筋コンクリート造のビルだと床面積50坪でおよそ30~50日間、100坪でおよそ60~80日間かかります。鉄筋コンクリートは非常に丈夫な構造であるため、解体工事に長い日数が必要です。
解体工事にかかる期間を建物の構造ごとにご紹介しました。解体工事が円滑に進めば心配はいらないのですが、様々なアクシデントにより期間が延びてしまうこともあります。次に、工期の延長につながる原因を3つご紹介します。
解体工事の工期の延長の一番の原因は、天候です。天候は、解体工事の進捗状況に大きく影響します。晴れていればスムーズに解体工事を進められますが、雨や雪などの悪天候下だと解体工事を行うことが出来ません。悪天候になった場合のことを考えて余裕を持った工期を設定すると、工期延長せずに済むでしょう。
事前調査で発見できなかった地中埋設物を見つけた場合、工事を中断しなければなりません。解体工事業者は、解体工事着工前に対象建造物や周辺の状況などを確認しています。しかし、地中埋設物は解体工事施行前にはわからず、作業を開始して初めてわかるものです。埋設物を見つけた場合には、工事を中断しなければならないため工期が延長されます。地中埋設物が途中で見つかることは珍しくなく、解体工事業者の想定範囲内だといえます。もし、解体工事の途中で地中埋設物が見つかっても長期間の工期延長にはなりません。
解体工事は大規模工事のため、騒音など近隣に迷惑をかけてしまうものです。近隣住民からクレームが入ってしまうと、解体作業を中断せざるをえません。最悪の場合は裁判になることもあり、そうすると長く工事を中断することになってしまいます。このような事態を避けるために、解体工事を行う前には近隣住民への挨拶を忘れないようにしましょう。
今回は、解体工事にかかる日数の目安をご紹介しました。大きさや構造が違う建造物についてそれぞれの工期の目安を知っていただけたのではないでしょうか。重機による解体作業が簡単な木造建造物の工期が一番短く、頑丈な鉄筋コンクリート造建造物は解体工事が長くかかります。また、家屋などの小さい建造物よりもビルなどの大きい建造物の方が、工期が長いです。しかし、この工期はあくまでも目安であって、解体工事が今回ご紹介した期間よりも長くかかってしまうことがあるかもしれません。工期延長の原因を押さえておくと、解体工事中の工期延長の防止に役立ちます。目安の日数を参考に余裕を持った解体工事計画を立てましょう。
工期の目安
工期とは工事期間のことで、契約日から工事完工日までを指します。工期は、建造物の大きさや構造によって異なります。解体工事の工期の目安を家屋とビルを例にご紹介します。
家屋の構造ごとの工期
まずは、家屋の構造ごとの工期の目安をご紹介します。今回は、80平方メートルの2階建ての家屋を対象に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3種類について見ていきます。
木造の家屋
木造の家屋の解体には、約7日間かかるといわれています。木造の家屋は、柱や壁などの構造体に木材を使っている建造物なので、重機で壊しやすい建物です。そのため、他の構造の建物に比べて短い日数で解体工事を行うことが出来ます。
鉄骨造の家屋
鉄骨造の家屋の解体には、約10日間かかるといわれています。鉄骨造とは、柱や梁などの骨組みに鉄骨を用いた構造のことです。木造の建造物の柱部分が鉄に変わったものと考えると良いでしょう。鉄骨は重機で解体するのに時間がかかるため、工期も長くなります。
鉄筋コンクリート造の家屋
鉄筋コンクリート造の家屋の解体工事は、約13日間かかるといわれています。鉄筋コンクリート造は柱や梁、床や壁が鉄筋とコンクリートでできているもので、鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで固めたものです。鉄筋もコンクリートも頑丈なので、重機で壊すのに時間がかかってしまいます。そのため、他の構造の家屋と比べて長い日数がかかります。
ビルの構造ごとの工期
次にビルについて、構造ごとの解体工事の工期の目安をご紹介します。床面積50坪と100坪のビルを鉄骨造と鉄筋コンクリート造の2種類で見ていきます。
鉄骨構造のビル
鉄骨造のビルだと床面積50坪の建物でおよそ10~15日、100坪の建物でおよそ20~30日かかります。同じ鉄骨構造のビルでも、床面積が異なると解体工事にかかる日数も異なります。
鉄筋コンクリート造のビル
鉄筋コンクリート造のビルだと床面積50坪でおよそ30~50日間、100坪でおよそ60~80日間かかります。鉄筋コンクリートは非常に丈夫な構造であるため、解体工事に長い日数が必要です。
工期延長の原因
解体工事にかかる期間を建物の構造ごとにご紹介しました。解体工事が円滑に進めば心配はいらないのですが、様々なアクシデントにより期間が延びてしまうこともあります。次に、工期の延長につながる原因を3つご紹介します。
天候
解体工事の工期の延長の一番の原因は、天候です。天候は、解体工事の進捗状況に大きく影響します。晴れていればスムーズに解体工事を進められますが、雨や雪などの悪天候下だと解体工事を行うことが出来ません。悪天候になった場合のことを考えて余裕を持った工期を設定すると、工期延長せずに済むでしょう。
地中埋設物の発見
事前調査で発見できなかった地中埋設物を見つけた場合、工事を中断しなければなりません。解体工事業者は、解体工事着工前に対象建造物や周辺の状況などを確認しています。しかし、地中埋設物は解体工事施行前にはわからず、作業を開始して初めてわかるものです。埋設物を見つけた場合には、工事を中断しなければならないため工期が延長されます。地中埋設物が途中で見つかることは珍しくなく、解体工事業者の想定範囲内だといえます。もし、解体工事の途中で地中埋設物が見つかっても長期間の工期延長にはなりません。
近隣トラブル
解体工事は大規模工事のため、騒音など近隣に迷惑をかけてしまうものです。近隣住民からクレームが入ってしまうと、解体作業を中断せざるをえません。最悪の場合は裁判になることもあり、そうすると長く工事を中断することになってしまいます。このような事態を避けるために、解体工事を行う前には近隣住民への挨拶を忘れないようにしましょう。
終わりに
今回は、解体工事にかかる日数の目安をご紹介しました。大きさや構造が違う建造物についてそれぞれの工期の目安を知っていただけたのではないでしょうか。重機による解体作業が簡単な木造建造物の工期が一番短く、頑丈な鉄筋コンクリート造建造物は解体工事が長くかかります。また、家屋などの小さい建造物よりもビルなどの大きい建造物の方が、工期が長いです。しかし、この工期はあくまでも目安であって、解体工事が今回ご紹介した期間よりも長くかかってしまうことがあるかもしれません。工期延長の原因を押さえておくと、解体工事中の工期延長の防止に役立ちます。目安の日数を参考に余裕を持った解体工事計画を立てましょう。
2020.3.6