解体工事でよくある業者や近隣とのトラブル!注意すべきポイントや事例を紹介
建物の解体工事を行う際、注意すべきなのが依頼した解体業者や近隣住民との間の「トラブル」です。円滑に解体工事を終わらせるためには、解体業者の慎重な選定や近隣への配慮は欠かせません。今回は、実際に起こった解体工事での業者や近隣住民とのトラブルの事例をもとに、注意すべきポイントについてご紹介いたします。
初めて解体工事を専門業者へ依頼する方にとって、どのような点を注意すべきかを事前に把握しておくことは非常に重要です。解体業者は全国にたくさんあります。単に「解体業者」といっても業態は様々で、解体から収集運搬まで行う業者、解体工事のみを行う業者、アスベスト処理など特殊業務のみを専門に行う業者などがあります。では、実際に依頼者と解体業者との間で、どのようなトラブルが起こりうるのでしょうか。
解体業者へ依頼時に、提示された見積り金額が平均的な相場や他の業者と比較して、あまりにも安い場合には注意が必要です。解体業者の中には、まず安い見積りを出し、解体工事を開始した後に予算超のため追加料金を請求してくる悪徳業者が存在します。その結果として、依頼時よりも多額の費用が発生し、他の業者よりも高くなってしまったり、手抜き工事が行われたりといった事態も起こり得ます。このトラブルを回避するためには、相場と比較した時に、安すぎる見積りを提示してくる業者には依頼をしない、また、工事を依頼する際に、見積り以上の追加費用が掛かる可能性の有無をしっかりと確認し、その可能性がある場合には、もしもの場合のの証拠として残るよう契約書などの書面に記してもらうと良いです。
解体工事の事前打合せ時に、全てを取り壊しする場合であれば問題はないですが、建物を部分的に取り壊したり、建物自体は全て取り壊しであっても周囲の塀や木などは残してほしいといったような具体的な要望がある場合は入念に確認しましょう。もしも業者との間に工事内容に関する認識の不一致があると、必要なものであったのにも関わらず撤去されてしまったなど、トラブルの原因になりかねません。詳細な要望や注文があるのであれば、施主から業者側にその旨を確実に伝えることが重要です。
天災や悪天候など不可抗力で遅延が止むを得ないことはよくありますが、中には、正当な理由もなく、直前になってから一方的に遅延を申し出たり、さらに、それに伴って追加費用を請求してくる悪質な業者もいます。ある程度の遅延は考慮しておくべきですが、大幅な遅延が発生すると、解体工事後に新築の建設を予定している場合などに影響が出てきてしまいます。もしも、工期に遅延が発生する可能性が出てきた場合には、その理由と訂正後の新たな工事終了予定日などを迅速に連絡してもらうよう、業者と事前に取り決めをしておくことは必須です。
解体業者とのトラブルの他にも、注意すべきが、近隣住民との間のトラブルです。解体工事中には現場周辺には色々と迷惑がかかります。工事でのトラブルが原因で近隣住民と揉め事になったり、最悪の場合、訴訟問題にまで発展してしまう可能性があります。そのような事態は是非とも避けたいものです。万一、近隣からのクレームを受けた際には、迅速かつ誠実に対応していくことで不要なトラブルを回避できます。では、実際に起こる可能性のある近隣住民とのトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
上述した通り、解体工事では騒音などを伴うため、近隣に迷惑がかかることがあります。そのため、工事が開始される前には近隣住民に挨拶回りをし、工事を行う旨を説明しておくことが大切です。そして、住民の方には疑問や不安なことはないかを確認し、もし何かあれば誠実に対応し、クレームを受けないよう注意しましょう。挨拶回りは施主だけではなく、業者と共に行い、具体的な説明が必要であれば、業者の方にお願いするとスムーズに進みます。また、工事の都合上、近隣への立ち入りが必要になる場合には、その許可も事前に取っておかなければなりません。
解体工事中には、騒音・粉塵・振動などにより、近隣住民へ少なからず迷惑がかかります。事前の挨拶回りを行っていれば、ある程度は許容してもらえるとは思いますが、工事の内容が事前の説明と違っていたり、業者の対応が悪いとトラブルになりかねません。これを避けるためには、決められた時間以外は工事をしない、粉塵が近隣に飛ばないよう業者には防塵シートの養生をしっかりとしてもらう、可能であれば振動の少ない工事方法を提案してもらうなど、近隣への迷惑を最小限にとどめるよう、業者にお願いしましょう。また、施主自身もこまめに現場の様子を確認し、気になる点があれば、その都度しっかり伝えましょう。
依頼をした業者の作業員の態度やマナーの悪さは、近隣からのクレームの原因になりやすいです。服装がだらしない、タバコのポイ捨てする、無断で路上に駐車しているなど、問題をあげればキリがないですが、作業員の態度が悪いと、不満に感じる近隣住民は多いです。そのため、作業員の身だしなみが整っているかをチェックすることは意外にも重要です。解体業者に依頼する際には、ホームページから様子を確認したり、顧客レビューなどがある場合には、一通り目を通すようにしましょう。
もしも解体業者や近隣住民との間で何かトラブルが起こった場合には、焦らず冷静に対処していくことが大切です。実際に問題が発生した時に相談窓口として利用できるものをご紹介します。
相談料などがかかりますが、問題を早期に解決するためには弁護士に相談することがおすすめです。特に、建設業界の問題に強い弁護士もいるので、トラブルが起こりそうになった際は、事前に調べて、相談すること良いでしょう。
独立行政法人の国民生活センターは、全国各都道府県に消費者の相談窓口として、消費者ホットラインを設置しています。相談料は無料で、軽度のトラブルであれば消費者センターで解決できる可能性もあるので、いきなり弁護士に相談することに抵抗のある方は、まずはこちらに相談すると良いでしょう。もしも、こちらで解決が困難な場合には、弁護士を紹介してもらえます。
解体工事を行う際には、上記で紹介した他にも、様々なトラブルが考えられます。工事でのトラブルのリスクを最小限に抑えるためには、事前に情報収集をすることが大切です。それによりトラブルを未然に防ぐことができ、もしもの時にも迅速に対処することができます。また、施主は業者に放任するのではなく、当事者意識を強く持ち取り組みましょう。やはり、解体業者選びは非常に重要です。都道府県が認可した業者であることはもちろん、受注から施工までの一連の作業を請け負っている解体専門の業者に依頼するのがおすすめです。
解体業者とのトラブル
初めて解体工事を専門業者へ依頼する方にとって、どのような点を注意すべきかを事前に把握しておくことは非常に重要です。解体業者は全国にたくさんあります。単に「解体業者」といっても業態は様々で、解体から収集運搬まで行う業者、解体工事のみを行う業者、アスベスト処理など特殊業務のみを専門に行う業者などがあります。では、実際に依頼者と解体業者との間で、どのようなトラブルが起こりうるのでしょうか。
見積り金額が安すぎる
解体業者へ依頼時に、提示された見積り金額が平均的な相場や他の業者と比較して、あまりにも安い場合には注意が必要です。解体業者の中には、まず安い見積りを出し、解体工事を開始した後に予算超のため追加料金を請求してくる悪徳業者が存在します。その結果として、依頼時よりも多額の費用が発生し、他の業者よりも高くなってしまったり、手抜き工事が行われたりといった事態も起こり得ます。このトラブルを回避するためには、相場と比較した時に、安すぎる見積りを提示してくる業者には依頼をしない、また、工事を依頼する際に、見積り以上の追加費用が掛かる可能性の有無をしっかりと確認し、その可能性がある場合には、もしもの場合のの証拠として残るよう契約書などの書面に記してもらうと良いです。
事前の打合せでの認識の差異があった
解体工事の事前打合せ時に、全てを取り壊しする場合であれば問題はないですが、建物を部分的に取り壊したり、建物自体は全て取り壊しであっても周囲の塀や木などは残してほしいといったような具体的な要望がある場合は入念に確認しましょう。もしも業者との間に工事内容に関する認識の不一致があると、必要なものであったのにも関わらず撤去されてしまったなど、トラブルの原因になりかねません。詳細な要望や注文があるのであれば、施主から業者側にその旨を確実に伝えることが重要です。
工期の遅延
天災や悪天候など不可抗力で遅延が止むを得ないことはよくありますが、中には、正当な理由もなく、直前になってから一方的に遅延を申し出たり、さらに、それに伴って追加費用を請求してくる悪質な業者もいます。ある程度の遅延は考慮しておくべきですが、大幅な遅延が発生すると、解体工事後に新築の建設を予定している場合などに影響が出てきてしまいます。もしも、工期に遅延が発生する可能性が出てきた場合には、その理由と訂正後の新たな工事終了予定日などを迅速に連絡してもらうよう、業者と事前に取り決めをしておくことは必須です。
近隣住民とのトラブル
解体業者とのトラブルの他にも、注意すべきが、近隣住民との間のトラブルです。解体工事中には現場周辺には色々と迷惑がかかります。工事でのトラブルが原因で近隣住民と揉め事になったり、最悪の場合、訴訟問題にまで発展してしまう可能性があります。そのような事態は是非とも避けたいものです。万一、近隣からのクレームを受けた際には、迅速かつ誠実に対応していくことで不要なトラブルを回避できます。では、実際に起こる可能性のある近隣住民とのトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
近隣へ事前の挨拶がなかった
上述した通り、解体工事では騒音などを伴うため、近隣に迷惑がかかることがあります。そのため、工事が開始される前には近隣住民に挨拶回りをし、工事を行う旨を説明しておくことが大切です。そして、住民の方には疑問や不安なことはないかを確認し、もし何かあれば誠実に対応し、クレームを受けないよう注意しましょう。挨拶回りは施主だけではなく、業者と共に行い、具体的な説明が必要であれば、業者の方にお願いするとスムーズに進みます。また、工事の都合上、近隣への立ち入りが必要になる場合には、その許可も事前に取っておかなければなりません。
騒音・粉塵・振動など工事に伴う迷惑
解体工事中には、騒音・粉塵・振動などにより、近隣住民へ少なからず迷惑がかかります。事前の挨拶回りを行っていれば、ある程度は許容してもらえるとは思いますが、工事の内容が事前の説明と違っていたり、業者の対応が悪いとトラブルになりかねません。これを避けるためには、決められた時間以外は工事をしない、粉塵が近隣に飛ばないよう業者には防塵シートの養生をしっかりとしてもらう、可能であれば振動の少ない工事方法を提案してもらうなど、近隣への迷惑を最小限にとどめるよう、業者にお願いしましょう。また、施主自身もこまめに現場の様子を確認し、気になる点があれば、その都度しっかり伝えましょう。
作業員の態度やマナーが悪い
依頼をした業者の作業員の態度やマナーの悪さは、近隣からのクレームの原因になりやすいです。服装がだらしない、タバコのポイ捨てする、無断で路上に駐車しているなど、問題をあげればキリがないですが、作業員の態度が悪いと、不満に感じる近隣住民は多いです。そのため、作業員の身だしなみが整っているかをチェックすることは意外にも重要です。解体業者に依頼する際には、ホームページから様子を確認したり、顧客レビューなどがある場合には、一通り目を通すようにしましょう。
トラブルが起こった際の対処法
もしも解体業者や近隣住民との間で何かトラブルが起こった場合には、焦らず冷静に対処していくことが大切です。実際に問題が発生した時に相談窓口として利用できるものをご紹介します。
弁護士に相談
相談料などがかかりますが、問題を早期に解決するためには弁護士に相談することがおすすめです。特に、建設業界の問題に強い弁護士もいるので、トラブルが起こりそうになった際は、事前に調べて、相談すること良いでしょう。
消費者センターに相談
独立行政法人の国民生活センターは、全国各都道府県に消費者の相談窓口として、消費者ホットラインを設置しています。相談料は無料で、軽度のトラブルであれば消費者センターで解決できる可能性もあるので、いきなり弁護士に相談することに抵抗のある方は、まずはこちらに相談すると良いでしょう。もしも、こちらで解決が困難な場合には、弁護士を紹介してもらえます。
終わりに
解体工事を行う際には、上記で紹介した他にも、様々なトラブルが考えられます。工事でのトラブルのリスクを最小限に抑えるためには、事前に情報収集をすることが大切です。それによりトラブルを未然に防ぐことができ、もしもの時にも迅速に対処することができます。また、施主は業者に放任するのではなく、当事者意識を強く持ち取り組みましょう。やはり、解体業者選びは非常に重要です。都道府県が認可した業者であることはもちろん、受注から施工までの一連の作業を請け負っている解体専門の業者に依頼するのがおすすめです。
2020.3.22