解体業者の選び方

解体工事といっても様々な種類があります。立地条件や建物の種類によって工法や工事手法は変わってきます。今回はそこでどのような分類があるのか徹底的に紹介していきます。もし解体工事を行いたいと思っている方はそのタイプが合うのか見てみてください。

建物は構造や立地条件などそれぞれ異なっています。解体工事を行う際にもそれらの条件に合わせて工法を決めて作業を行います。木造と鉄筋であると使う重機や解体方法も変わってきます。解体をお願いする時にはどのような手法がるのか知っておくと以来時に便利です。そこで今回は解体工法の代表的な分類を5つと解体工事の方法を3つ紹介します。内容だけででなく特徴も挙げていきます。自分の条件にぴったりな分類を見つけてみてください。

 

解体工法の分類

まずは解体工法の分類を紹介していきます。
先ほども述べたとおり建物の状態や地盤の状態によって解体広報は変わってきます。各工法に長所や短所があります。今回は代表的である5つの工法を紹介していきます。

 

ミンチ解体・分別解体

ミンチ解体とは、ショベルなどの装備を付けた重機を用いて建物をまとめて一気に壊すという手法です。足場の準備が不要で工期も多くは取らないので解体工事の主流として使われてきました。しかし、今この工法は建物を一気に壊すためガラス、金属や木材がすべて混ざってしまいます。

そのため、各資材をリサイクルすることができないのです。その結果全て埋め立て場で処分するしかないという短所がありました。2003年には建築リサイクル法が施行されてからこのミンチ解体は禁止されました。ミンチ解体と変わって、行われるようになったのは分別解体と呼ばれる工法です。この解体方法では、工事内で出た排気中の資材をその名の通り分別しながら工事を進めなければいけない手法です。

特にコンクリート、アスファルトと木材は工事現場で分別しなければなりません。重機で解体後に手作業で分別を行う為、時間とコストはかかります。しかし、分別をしなかった場合には法律を破ることになり、罰則も起こります。

 

手壊し解体

こちらの手法も、名前の通り重機は使わないで手作業だけで解体作業を行います。現在の解体作業現場では、重機と手作業を掛け合わせた、「重機併用手壊し工法」と呼ばれるものも主流となっています。手壊し工法は至ってシンプルで全て人の手で行われます。道具もバールなどを使って行われます。重機が入れないような集合住宅地で使用される手法です。この工法では家を建てるのとは逆の順番で行われます。

まずは畳などを取り除いてから次に内装を解体し、柱などを取り壊します。そして、基礎であるコンクリートの部分に取り掛かります。この工法のメリットは重機を使わないので騒音の被害が最小限となります。分別もすぐにできるのでリサイクル率も上がります。しかしその分デメリットとして手作業の為、工期と手間がかかります。また技術も必要な為、そもそも手壊しを行えないという行書もあるので事前に確認しましょう。

 

機械解体

この工法は前述した通り、手壊し解体の時に一緒に合わせて使われる重機併用手壊し工法とも呼ばれています。木造の家屋である場合に使用される一般的な工法です。日本の住宅は住宅同士の密集度が高い場合が多いです。そこで先に重機を使用して、スペースを十分に確保してから手壊しで可能な部分は行うというスタイルです。重機を使用するため、時間もかからず効率的ではありますが、その分騒音や振動、粉塵などの近隣住民の方々に対する影響が大きくなるので事前に挨拶を行うなどの配慮が大切となってきます。

 

カッター（ウォールソー）解体

カッターまたは、ウォールソー工法と呼ばれている工法を紹介します。ダイヤモンドブレードをセットした加圧機械を使用して、鉄筋コンクリートを切断していく工法です。この工法は鉄筋コンクリートの建物を解体するときだけでなく、テナントビルの耐震工事を行う時などにも使用されます。

往来の主流であった「ハツリ」という手法時には騒音やコンクリート粉の飛散が多く大きなデメリットでした。しかしカッター、ウォールソー解体は騒音や振動がほとんど発生しません。近隣住民や建物への影響が少ないです。

 

圧砕機解体

最後にこの工法は、コンクリート圧砕機と呼ばれる機械を重機に取り付けて取り壊しを行う解体工法です。鉄筋コンクリートなどに圧力をかけて切断したり破砕します。この工法では、3階建ての建物であれば単独で壊すことが可能です。効率的に解体工事を進めることができます。なのでコンクリート解体の場合はこの工法が主流となっています。しかし、粉塵の発生量が多いというデメリットもあります。

 

解体工事の分類

続いては解体工事の分類を3つ紹介します。一般住宅からビルの解体まで様々な種類の建物で解体は行われます。各分類に合わせて上記の解体工法と合わせて見るとどの組み合わせがピッタリであるのか発見できます。

 

木造建築の場合

一般的な住宅に多いです。木で造られた建築物の解体作業となります。そのため工事期間は短期間で可能です。一般的には7日から10日間で工事を行うことが可能です。木造の住宅は住宅密集している場所にある場合もあるので、その場合は日数がかかってしまうこともあります。

 

鉄骨造建築の場合

鉄骨で造られている建物の場合は、約1ヶ月程度解体までの時間がかかります。頑丈な素材で作られているため、解体工事を行う際には振動や騒音が木造建築よりは影響が出てしまいます。後期も長くなるため、近隣住民の方々や建造物への配慮が大切となってきます。

 

鉄筋コンクリート造建築の場合

上記と同じく施工期間は同じく1ヶ月程度かかります。鉄筋コンクリート造の建物は芯である鉄筋の部分にコンクリートが流し込まれて作られている建物のことを言います。鉄骨造と同様に建物自体がしっかりしている為に、騒音や振動が発生してしまいます。近隣住宅と近い場合などは、養生シートや防塵シートを解体業者側が用意して工事を行います。もし用意せずに行おうとしていた場合気になったら提案をしてみましょう。

 

まとめ

ここまで解体工法と解体工事の分類について紹介してきました。建物の種類や地盤の状況などに合わせて様々な種類から解体業者が施工する際には提案をしてくれます。解体工事の見積もりにも注目してしっかりと提案を確認しましょう。事前に施主として自身の建物の状況を把握していると理解度も高まります。解体工事は今後に関わる工事でもあり、安い金額では済みません。解体業者としっかりと連携を取り合って最後まで行いましょう。