あんしん匠サポートセンター

解体業者の選び方

事前の準備や周囲への気配りが大切!解体工事を行う際の注意点

解体工事を行うにあたって、急に工事を始められるわけではありません。しっかりと解体工事の現場の調査や計測を行ったり、周辺にお住まいの住民の方々へのあいさつまわりなどなにかとやっておくべきことは多いです。今回は解体工事をする際の注意点について紹介していきます。

解体工事を始める前にしておくべきこと


解体工事を依頼したならば、実際に工事に着手するまでには何をすればいいのでしょう。解体工事を依頼したら、まずは実際に工事をする前の準備から取り掛かることになります。
解体というと、重機を使って建造物を壊していくというイメージを持っている人が多いですが、実際にはそれだけではありません。解体工事を行うには、いくつかの手順を踏まなければならないのです。

建物とその周りの環境を事前に調査する


まず、解体工事を始める前に取り掛かっておくべきこととして、建物とその周りの環境を事前に調べておくのがよいでしょう。一度は見積もりの提示を受ける時の現地の立ち会いで環境を確認しているかもしれませんが、少し時間が空けばなにか障害となるものが出てきているかもしれませんから、工事を開始する直前に改めて確認をしておいたほうがよいでしょう。重機やトラックを駐車する場所や、実際にどのような順番で作業を進めていくかなど、改めて確認をしておいたほうがよいでしょう。

また、近くの住宅やビルの雰囲気もしっかりと見ておきましょう。もし隣の家との距離が近い時には、どこまでが施主の土地でどこからが隣の家の土地なのかを慎重に判断することが求められます。

近隣住民とのトラブル防止のために


解体工事の施工現場の周辺に住んでいる住民とのトラブルを避けるためには、できるだけ具体的な防音対策などを施しておくことが大切です。事前調査には、できることなら施主も一緒に立ち会っておいたほうがよいでしょう。その時に、作業している時に気を配るべき注意点や、近隣住民とのトラブルを避けるための要点をなどを、施工業者に伝えておくことが有効です。

インフラを解約しておく


建物とその周りの調査をすることができたら、電気やガス、水道などのインフラを解約しましょう。建物や家屋を取り壊す場合は、前もって電気や電話、ガスやインターネットなどのインフラ設備をしっかりと解約しておくことが重要です。

事前に業者に連絡を入れておいて、停める日や解約する日を決めておきます。注意点として、水道は解体工事中に作業員が使ったり、掃除の時にも必要ですから、解体施工業者に前もって確認を取っておく必要があります。

建物を解体する場合には、電気や電話は電柱から引き込んでいる部分を取り外すことになります。また、ガスは配管をカットする作業が行われます。どういったケースにしても、事前にしっかりと手続きを済ませて解約をしておくことが大切です。

各種申請を欠かさずに


解体工事に取り掛かる前にやることとしては、各種申請があります。例えば、建設リサイクル法の届け出や、道路使用許可申請といった手続きを取ることです。

建物の面積の広さによっては、建設リサイクル法に準拠した届け出を出す必要があります。規定をしっかり守り、各自治体に解体計画を届け出ることが求められます。

また、解体工事の際に道路を使う場合には、道路使用許可を取らなければなりません。道路使用許可が必要なのに届け出をしないと、法律によって罰せられてしまう可能性が出てくるのです。

基本的には解体業者が行うことになりますが、施主としても適切な形で各種申請が行われているかを確認することが大切です。

近隣の住民へのあいさつ


インフラ周りの解約や、各種の手続きが済んだら、解体工事の現場の近くにお住まいの方々へのあいさつも欠かさないようにしましょう。解体工事をするにあたっては騒音や振動、粉じんの飛散や道路を使う許可など、いくら対策が取れていたとしても、周辺の住民の方々へご迷惑を掛けることにはなってしまいます。事前にしっかりと工事が行われることを伝えて、ご理解を求めることがトラブルを起こさないためには重要です。

このように事前に解体工事が行われることをしっかり伝えることによって、近くにお住まいの方々からの理解や協力を得ることができます。小規模な工事であればあいさつをしたい方々の家を一軒一軒回ってもよいですし、あまりにも多くてそれが不可能な大規模な工事の場合には、公民館やコミュニティセンターなどを借りて、住民説明会という形で説明を行う手もあります。

どういった形であれ、前もって近隣の住民の方々に対して解体工事があることをしっかりと伝えることが重要です。あいさつをするときには施主だけでなく、解体業者の責任者も一緒に来るケースもあります。近隣住民の中には、工期や実際の騒音のレベルといった具体的な質問をしてくる人もいますから、そういった質問が来たときにしっかりその場で的確に答えるためには、可能な限り解体業者の方にも一緒に来てもらうことがおすすめです。

工事前に物を撤去する


解体工事が始まる前には、残留物を撤去しておきましょう。建物や家屋の中にあるインテリアや家電製品などは事前に片付けておくことが、工期を守って順調に施工を進めていくことにつながります。

リサイクルで残留物をエコに活用


施工現場の建物の中の残留物は解体業者に片付けてもらうこともできますが、それには別途の依頼費が発生するケースも多いです。家電製品や生活必需品などはご自分で資源ごみの処理場に運んで引き取ってもらったり、まだ使えるものならば買い取り業者にリユースしてもらったりして、前もって処分や販売をすることもできます。

工事にいらない物が残ったまま施工が始まると、その分工事に掛かる手間や時間が長くなってしまいます。可能な限り順当に工事を進めていくためにも、解体業者に依頼をする前にご自分でできることはしておくというのも、一つの手です。ただ中にはご自身ではどうにもならない大きな物などもあるでしょうから、そういう場合は決して無理をせずに業者に頼むようにしましょう。

まとめ


解体工事を行う際の注意点についてはいかがでしたでしょうか。解体工事を行うと言っても、すぐに工事には取り掛かれず、事前の準備や周りへの配慮が必要になってくるということが伝わりましたでしょうか。いざ工事が始まったらあとはスムーズに進められるようにするためにも、しっかりと気を付けるべきところを把握して解体工事に臨みましょう。

2020.6.13