解体業者の選び方

解体工事は住宅街で行われることが多いため、近隣住民の方々に迷惑がかかってしまうことがあります。そこで大切なのが事前に行う挨拶です。どのように伺うのか、挨拶のマナーから挨拶を行なわなかったらどのようなトラブルに繋がるのかなどを紹介していきます。

解体工事は施主側にとっては新しい住宅などのスタートとなので喜ばしい気持ちでいっぱいです。しかし周りの近隣住民の方々にとっては一緒に喜べるようなことではありません。そこで工事を行う上で、近隣の方々への影響はできるだけ小さくしたいです。

防音、防振、防塵に関する対策準備などは解体業者にお願いすることができます。それで安心するだけではなく、施主が解体をスムーズに行うために行う挨拶が必要不可欠となります。そこで今回は挨拶に関するマナーから挨拶なしではどのようなトラブルに繋がってしまうかなど具体的に紹介していきます。

 

挨拶に関するマナー

解体工事を行う施主が出来る事前の準備で一番大切なのが挨拶です。挨拶なしで工事を進めてしまうとトラブルへ繋がる可能性が大きくなってしまいます。そこで今回は、粗品はいるのか挨拶分には何を記載すればいいのかなど徹底的に紹介していきます。

 

挨拶と一緒に粗品はいるのか

近隣住民の方に挨拶回りで伺う際には挨拶状とともに粗品を用意することをお勧めします。高級すぎても受け取りづらく気を使ってしまいます。値段的には1000円から2000円のちょっとしたものが粗品としては最適です。定番である粗品として挙げられるのがタオルや洗剤などです。

筆禍氏の挨拶などでも使われるもらっても困らない消耗品です。その他お菓子や石鹸、コーヒーや紅茶など手頃なものも粗品としてぴったりです。のし紙をつける際には「ご挨拶」という外のしにするのが一般的です。解体業者の中には挨拶文と粗品まで準備してくれるところもあります。挨拶前に事前に確認してみましょう。

 

挨拶状に記入すべき必須項目とは

挨拶に伺う際に必須で持っていくべきものが挨拶状です。解体工事の業者と施主で工事の内容をしっかりと近隣住民の方に伝えることが大切です。口頭だけで伝えても伝わりきらない詳しいことがあるのでそこで必要となるのが挨拶状です。

口頭だけであるとそんなこと言ってなかったなどとトラブルへと繋がることがあるかもしれません。そこで近隣住民の方が見返すためにも大切なものとなっています。他にも、もし近隣の方が留守であってもポストに投函しといて後日再び訪れることも可能です。具体的に記入すべき内容は、

・解体工事でご迷惑をかけることのお詫びとご協力をお願いするご挨拶

・解体工事の名称、実施場所、実施期間（予定）、工事を行う時間帯、工事を休む日

・解体工事の発注者

・解体工事を実施する施工会社の担当者、連絡先

これらをしっかりと記入しておくことで理解を得ることができます。基本的に挨拶状は業者側が用意してくれます。もし用意されていないようであったら業者に促すか、自身で制作して訪問しましょう。

 

近隣の住民の方々の範囲とは

挨拶に行くと言っても近隣住民の方々の近隣ってどこまでなのか疑問に思う方もいると思います。挨拶はどれくらいの範囲に回るのか、何件先が近隣の方々なのか明確な決まりはないです。ケースバイケース、自身の考えで範囲は決めてしまって大丈夫です。一戸建て住宅である場合、解体する住宅と面したり接したりしている範囲は必ず挨拶を行うべきです。挨拶するか迷ったらまずは挨拶へ行くことをおすすめします。挨拶を行った方が両者どちらも悪い気持ちは生まれません。

 

挨拶は施主と解体業者で

挨拶を行う場合は、施主だけで行くのではなく解体業者の担当の方と一緒に伺うことをおすすめします。もしその場で専門的な質問をされたりした場合、工事を行う業者側からの直接的な回答をもらった方が住民側も信頼感が増します。業者側だけに任せるのではなく、工事を行う主体なのは施主なので、しっかりと同行しましょう。きちんとともに挨拶へ出向くことで安心と信頼の印象を感じ取ってもらえます。

 

挨拶なしではトラブルへ繋がる可能性も

ここまでで事前の挨拶はとても大事であると説明してきました。ここからは実際に挨拶を行わなかった場合どのようになってしまうのか、対処法はあるのかに関して注目していきます。施主自身がちょっとした工事と思っていても、近隣住民の方々からすると生活環境に影響があると考える方もいます。そこで事前に工事内容や、期間など伝えることが理解を得る上で大切なのです。

 

トラブルの事例

まずは実際起こってしまう可能性があるトラブルの事例を紹介します。考えられるのが、クレームです。事前の挨拶なしで工事が始まったなどクレームが入ることが考えられます。近隣住民側からしたら、何も告知なしで突然、工事が始まったら迷惑でしかありません。

それに加えなぜ挨拶がなかったのか疑問が浮かび不安に思います。クレームくらい対応すれば大丈夫と思わず、最悪の場合工事の中止にまで発展してしまうこともあります。そのため、事前の挨拶は何が何でも欠かせないのです。

 

トラブルの対処法

対処方法としては何度も述べている通りやはり大切なのが事前の挨拶です。これを行なっていないと様々なトラブルに発展していってしまいます。施主と業者側がしっかりと密に連絡を取ったり、確認を繰り返すことで事前挨拶を行わないことは滅多にないです。もし業者側が行わない様子であったら、施主からしっかりと提案しましょう。それでもなかなか行わない場合は業者の変更を考えてみてください。クレームなどのトラブルを起こさずスムーズに工事を終えるためにしっかりと必ず挨拶は行いましょう。

 

まとめ

ここまでなぜ解体工事前に挨拶は大切なのかマナーやトラブルの事例などから紹介してきました。自宅の建て替えの解体である場合、その後もその家に住み続けることになる近隣住民の方々との関わりは途絶えるわけではありません。せっかく新しい家が建っても工事中にトラブルに発展しまうとその後の住み心地などに大きく影響があります。もし自分が近隣住民側であったらという考えと配慮の気持ちを持って挨拶を行いましょう。解体工事を円滑に終えるために、事前の挨拶は欠かせません。